ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種について
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)予防接種
令和5年4月1日より9価ワクチンが定期接種に追加となりました
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)ワクチン(以下HPVワクチン)は、平成25年4月に予防接種法に基づく定期予防接種となった直後の6月より、予防接種後にワクチンとの因果関係が明確ではないものの、重い副反応が疑われる報告があり、積極的な勧奨を差し控えていました。
令和3年11月に厚生労働省にてHPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたため、令和4年4月1日より積極的な勧奨が再開となり、つくば市においても対象の方へのご案内の送付を再開しました。
令和5年4月1日からは新たに9価ワクチンが追加され、3種類のワクチンから選ぶことが可能となりました。接種対象となる方及び保護者の皆様は、HPVワクチンの効果や副反応等のリスクについてご理解いただき、接種についてご検討ください。
なお、接種日において18歳以上の場合には、本人自署にて接種可能です。18歳未満の方は予診票の保護者自署が必要となるため、保護者同伴にて接種をお願いいたします。
対象者
定期接種対象者
接種時につくば市に住民登録がある小学6年生から高校1年生相当年齢の女子
(注意)令和6年度においては、平成20年(2008年)4月2日から平成25年(2013年)4月1日生まれの方が対象です。
キャッチアップ接種対象者(積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方)
積極的な勧奨を差し控えていた時期に接種対象者であった方で、接種時につくば市に住民登録がある高校2年生相当年齢以上の下記該当の女子
(注意)令和6年度においては、平成9年(1997年)4月2日から平成20年(2008年)4月1日生まれの方が対象です。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ キャッチアップ接種のご案内(外部リンク)
接種期間
定期接種対象者の接種期間
小学6年生の4月1日から高校1年生相当になる年度の3月31日まで
(注意)通常、接種完了までは約6カ月かかります。接種を希望される場合は、接種期間内に終わるよう計画的に接種を受けましょう。
キャッチアップ接種対象者の接種期間
令和4年(2022年)4月1日から令和7年(2025年)3月31日まで
※今年度で終了予定です。
接種スケジュール
ワクチンは3種類あり、原則同じ種類のワクチンで接種を終了することがすすめられています。接種方法は筋肉内注射で、接種間隔はワクチンの種類や接種開始年齢に応じて異なり、合計2回または3回接種します。取り扱いのワクチンなどについては、直接医療機関にお問い合わせください。
回数 | 標準的な接種スケジュール | |
---|---|---|
サーバリックス(2価) | 3回 | 1回目接種後1カ月後に2回目、1回目接種から6カ月後に3回目。 ただし、当該方法をとることができない場合は、1回目接種後1カ月以上の間隔をおいて2回目を接種、3回目接種は、1回目接種から5カ月以上、かつ2回目の接種から2カ月半以上の間隔をおくこと。 |
ガーダシル (4価) |
3回 |
1回目接種後2カ月後に2回目、1回目接種から6カ月後に3回目。 |
シルガード (9価) |
3回 |
初回接種日が15歳以上の場合 1回目接種後2カ月後に2回目、1回目接種から6カ月後に3回目。 |
2回 |
初回接種日が15歳未満の場合 初回接種後、6カ月後に2回目を接種。 ただし、当該方法をとることができない場合には、初回から少なくとも5カ月以上間隔をおくこと。 ※5カ月未満で2回目を接種した場合のみ、3回接種となる。2回目から3カ月以上間隔をあけて3回目を接種する。 |
注意事項
- 1カ月以上間隔をおくとは、1カ月後の同じ日に接種可能になるということを意味します。6月1日に接種した場合の1カ月以上間隔をおくとは、7月1日以降に接種可能になるということになります。
- シルガード9(9価)ワクチンは令和5年4月1日から定期接種となりました。
対象者への通知の発送について
対象の方へ、順次お知らせ通知を送付いたします。発送時期及び内容については、下記をご覧ください。
令和6年4月末時点でつくば市に住民登録がある方
令和6年4月末時点でつくば市に住民登録がある方へ下記日程で予診票や案内はがきを発送予定です。発送時期及び内容については、下記をご覧ください。
対象者 | 発送時期 | 内容 | |
---|---|---|---|
1 |
小学6年生 |
令和6年5月下旬 |
お知らせ (はがき) |
2 | 中学1年生 (平成23年4月2日から平成24年4月1日 生まれの方) |
令和6年5月下旬 |
|
3 |
中学2年生から高校1年生相当 (平成20年4月2日から平成23年4月1日 |
令和6年5月下旬 |
お知らせ(はがき) |
4 | キャッチアップ接種対象者 (平成9年4月2日から平成20年4月1日 生まれの方) |
令和6年5月下旬 |
お知らせ(はがき) |
注意事項
令和6年4月末時点でつくば市に住民登録があり、令和6年3月末でのHPVワクチン3回目の接種歴がつくば市においてが確認できない方へ送付しています。転入前に接種した方や任意で接種した方等、すでに接種を受けた方にも通知が届く場合があります。すでに接種が終了している場合には、お手数ですが通知及び予診票を破棄していただけますようお願いいたします。
令和6年5月1日以降につくば市に転入された方
令和6年5月1日以降につくば市に転入された対象の方への発送時期及び内容については、下記をご覧ください。
対象者 (令和6年5月1日以降につくば市に転入) |
発送時期 | 内容 | |
---|---|---|---|
1 | 小学6年生 (平成24年4月1日から平成25年4月1日生まれの方) |
転入月の次の月中旬頃 | お知らせ(はがき) |
2 | 中学1年生 (平成23年4月2日から平成24年4月1日生まれの方) |
転入月の次の月中旬頃 |
|
3 | 高校1年生相当 (平成20年4月2日から平成21年4月1日生まれの方) |
転入月の次の月中旬頃 | お知らせ(はがき) |
4 | キャッチアップ接種対象者 (平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの方) |
発送なし |
注意事項
- 小学6年生の方については、標準的接種年齢が中学1年生からとなっているため、ご案内の通知(はがき)のみ送付いたします。中学1年生に進級する令和7年4月頃に、予診票3枚を同封したご案内を送付いたします。予診票が届く前に接種希望の場合には、予診票交付の手続きが必要です。詳細は、下の「予防接種予診票の交付申請(内部リンク)」をご覧ください。
- つくば市に転入された中学1年生の方については、転入前の接種歴を確認できないため、氏名・住所等印字なしの予診票3枚を送付いたします。すでに接種が終了している場合には、お手数ですが予診票を破棄していただけますようお願いいたします。
- つくば市に転入された高校1年生相当の方については、転入前の接種歴を確認できないため、はがきにてご案内を送付いたします。すでに接種が終了している場合には、お手数ですが案内を破棄していただけますようお願いいたします。
県外など協力医療機関以外で接種希望の場合のみ、接種前に別途申請が必要となります。
詳細は、下記の「接種場所ごとの必要な手続き及び接種当日の持ち物」の「県外など上記の協力医療機関以外で接種希望の場合」をご覧ください。 - つくば市に転入されたキャッチアップ接種対象者については、転入前の接種歴を確認できないかつ、すでに接種済みの方が多数いることが想定されることから、ご案内の通知は発送しておりません。接種希望の場合は、下記の「接種場所ごとの必要な手続き及び接種当日の持ち物」をご覧いただき、接種場所に応じて必要な手続きをお願いいたします。
接種場所ごとの必要な手続き及び接種時の持ち物
つくば市ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん)予防接種協力医療機関で接種希望の場合
つくば市ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん)予防接種協力医療機関で接種を希望する場合は、市への手続きは不要です。予診票及び接種済証は各医療機関に置いてありますので、医療機関にて予診票に氏名・住所などの必要事項を記入し、接種を受けてください。
つくば市ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん)予防接種協力医療機関は、冊子「ライフプランすこやか」の13ページから17ページ(医療機関ごとのワクチンの種類の記載あり)に記載されています。下の「令和6年度ライフプランすこやか(内部リンク)」から、冊子のPDFデータをご覧ください。
接種時の持ち物
- 予診票 または接種券(シール式のもの)※お手元にある方のみ
予診票および接種券は、お手元にある方のみお持ちください。お持ちでない方は、医療機関に置いてある予診票をお使いください。 - 母子健康手帳(海外出生等で母子健康手帳がない場合は、現在までの全ての接種歴を記録したもの)
- 住所地がわかるもの(健康保険証・医療福祉費受給者証[マル福]など)
茨城県内の医療機関(茨城県内定期予防接種広域事業協力医療機関)で接種希望の場合
上記(つくば市ヒトパピローマウイルス(子宮頸がん)予防接種協力医療機関)以外の県内の医療機関(茨城県内定期予防接種広域事業協力医療機関)で接種を希望する場合は、接種を受ける前に、予診票の交付手続きが必要です。詳細は、下の「予防接種予診票の交付申請(内部リンク)」をご覧ください。接種券(シール式のもの)のみでは接種できませんので、ご注意ください。
接種可能な医療機関については、下の「茨城県内定期予防接種広域事業協力医療機関一覧(外部リンク)」をクリックし、「協力機関一覧(PDFファイル)」からご確認ください。
接種時の持ち物
- 予診票
- 接種済証
- 母子健康手帳(海外出生等で母子健康手帳がない場合は、現在までの全ての接種歴を記録したもの)
- 住所地がわかるもの(健康保険証、医療福祉費受給者証[マル福]など)
県外など上記の協力医療機関以外で接種希望の場合
県外など上記の協力医療機関以外で接種希望の場合は、接種を受ける前に、予診票と予防接種依頼書の交付手続きが必要になります。予防接種依頼書は、申請からお手元に届くまでに2週間程度かかりますので、余裕をもって申請してください。
なお、この場合、医療機関にて一度全額自己負担で接種を受けた後、別途払い戻し(償還払い)の手続きが必要となります。あらかじめご了承ください。
接種当日の持ち物
- 予診票
- 接種済証
- 母子健康手帳(海外出生等で母子健康手帳がない場合は、現在までの全ての接種歴を記録したもの)
- 住所地がわかるもの(健康保険証、医療福祉費受給者証[マル福]など)
- 予防接種依頼書
予診票の交付について
詳細は、下の「予防接種予診票の交付申請(内部リンク)」をご覧ください。
接種時に保護者が同伴できない場合
定期予防接種は、接種時の保護者同伴が原則です。接種日において18歳以上の場合には、本人自署にて接種可能となりましたが、18歳未満の方は予診票の保護者自署が必要となるため、保護者同伴にて接種をお願いいたします。
なお、予防接種は急な体調変化を来す恐れもあるため、できるかぎり保護者が同伴いただくことをおすすめします。
保護者が同伴できない場合(被接種者が13歳未満の場合)
事情により保護者が同伴することができない場合には、保護者が記入した「委任状」を「予診票」に添えて、受任者が医療機関へ提出することで、接種を受けることができます。受任者となれる方は、お子様の健康状態を普段から熟知している祖父母の方等になります。予診票の保護者自署欄への署名は、接種当日に医師から診察及び説明を受けた後、受任者が行うことになります。
詳細は、下の「接種時に保護者が同伴できない場合(内部リンク)」をご確認ください。「委任状」の様式は、下の添付ファイルからダウンロードできます。
保護者が同伴できない場合(被接種者が13歳以上18歳未満の場合)
下記の1及び2に該当する場合で、事情により保護者が同伴できない場合には、厚生労働省リーフレット等の説明をお読みいただき、ワクチンのリスクや接種後の注意などを十分理解いただいた上で、保護者が署名した「予診票」及び「接種同意書」を協力医療機関にお持ちいただくことにより、お子様だけでの接種も可能です。
- 接種を受ける者が13歳以上であること
- 保護者及び被接種者が接種について十分理解しており、以下の項目を満たしていること
- 接種するワクチンの種類(2価、4価または9価)を、接種医療機関と相談した上で決定している。
- 保護者が予診票の質問事項にすべて回答している。
- 予診票と接種同意書の保護者自署欄に、保護者本人が署名している。(接種前に必要書類の準備をお願いします。)
詳細は、下の「接種時に保護者が同伴できない場合(内部リンク)」をご確認ください。「接種同意書」の様式は、下の添付ファイルからダウンロードできます。
海外出生等のため母子健康手帳がない方への対応について
通常、医療機関での予防接種の接種時には、現在までの全ての接種歴を確認できるものが必要となります。日本では、母子健康手帳に現在までの接種歴が記録がされることになっているため、接種時には母子健康手帳を医療機関へ持参する必要があります。
海外で出生された等の理由により母子健康手帳がない方は、母子健康手帳でなくても、「現在までの全ての接種歴を記録したもの」の原本または写しを医療機関へ持参してください。もし、「現在までの全ての接種歴を記録したもの」が母国にある場合は、できるだけ郵送してもらうなどして手元に保管することをおすすめします。郵送で送ってもらい手元に保管することが不可能な場合は、接種歴の写真をメール等で送ってもらい、医師に見せるようにしてください。
万が一、上記の対応が難しい場合は、つくば市役所予防接種・感染症対策室(029-883-1111)までご連絡ください。
接種後に気になる症状等があるとき
接種後に具合が悪くなったときは、すぐに接種を受けた医師またはかかりつけの医師の診察を受けてください。
また、全国にヒトパピローマウイルス感染症予防接種の接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関が設置されています。協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。協力医療機関は、厚生労働省ホームページに掲載されています。
HPVワクチンの接種を受けた方へ(厚生労働省リーフレット)(外部リンク)
接種後の症状等に関する相談窓口について
ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)ワクチンや接種後の症状など気になることや困ったことがあるときは、接種を受けた医師またはかかりつけの医師、県に設置されている相談窓口、つくば市役所予防接種・感染症対策室までご相談ください。
茨城県ホームページ 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について(外部リンク)
予防接種の救済制度について
予防接種は感染症を防ぐために重要なものですが、接種を受けた後にきわめて稀に重い副反応が生じ、入院治療が必要となったり、障害が残るなど健康被害が発生することがあります。予防接種による健康被害への救済制度については、下のリンクをご覧ください。
この記事に関するお問い合わせ先
保健部 予防接種・感染症対策室
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表)
更新日:2024年04月01日