令和4年度未来共創プロジェクト

更新日:2023年04月13日

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令和4年度採択案件

1.IoTを活用したインフラ・設備の保守メンテナンス業務のデジタル化の実証実験(IoTBASE)

IoTでビジネスに無限の可能性を IoTBASE(スマートフォンとタブレットの写真)

実施概要

インフラの維持管理業務における業務改革(BPR:Business Process Reengineering)は、日本において重要な社会課題となっています。

データを活用することで「事後保全」から「予防保全」へ転換し、IoTやAIを活用することで管理・制御による業務自動化・負荷軽減を推し進めることが求められています。

本事業では道路維持管理業務においてIoT及びクラウドシステムを導入し改善効果を検証します。

また、職員からのフィードバックを受けることで、コア技術の改良やシステム機能の拡充を図ります。

実施期間

令和4年(2022年)4月から令和4年(2022年)7月まで

担当部署

政策イノベーション部 科学技術振興課

市のサポート内容

  • 実証実験場所の選定、調整、提供
  • 実証実験協力者の紹介、調整

結果

IoTダッシュボード「Canvas」を使い、冠水危険箇所の遠隔監視を行いました。1時間ごとに記録することで、冠水までの予測や実際に確認に行く手間の削減をすることができます。今後は、システムの機能改善などを行います。

2.連続性(生まれる前から亡くなるまで)の口腔の健康増進に関する実証実験(歯っぴー)

歯っぴー株式会社ロゴマーク

実施概要

近年、口腔の健康と全身の健康の関連性が注目されています。「染め出しライト」を用いることで視覚に訴えた歯科の啓発を行うことができ、将来的にはむし歯や歯周病だけでなく、様々な疾病の予防にも効果があると考えられます。

本実証実験では、様々な世代を対象に、歯科健診等において染め出しライトを使用します。健診スタッフや実際に使用したモニターからフィードバックを得ることで、有用性の検証をします。

実施期間

令和4年(2022年)6月から令和5年(2023年)3月まで

担当部署

政策イノベーション部 科学技術振興課

市のサポート内容

  • 実証実験場所の選定、調整、提供
  • 実証実験協力者の紹介、調整
  • 市のイベント等におけるPRの場の提供
  • その他市が必要と認めるもの

結果

・市職員モニター 職員:非定期歯科受診者の64.3%へ歯科受診のきっかけを提供

家族:非定期歯科受診者の93.8%へ歯科受診のきっかけを提供

・つくば歯科医師会アンケート調査

市民への歯科啓蒙貢献 :83%から肯定的な回答

インフォームドコンセント:81%から肯定的な回答

継続利用 :63%から肯定的な回答

3.神経多様性に応じたチャットボットの地域連携モデルの構築および他対象・他地域展開(筑波大学佐々木准教授)

ダボット

実施概要

つくば市障害福祉課(障害者地域支援室)の窓口において、「ダボット:ダックスさんの相談室」の登録チラシ(無償)を利用者に配布し、利用者の登録状況を解析することで、ダボットの社会実装に向けた効果検証を行います。

実施期間

令和4年(2022年)7月から令和5年(2023年)3月まで(現在、実施中)

担当部署

福祉部 障害福祉課 障害者地域支援室

市のサポート内容

  • 実証実験場所の選定・調整・提供
  • 実証実験協力者の紹介・調整
  • その他市が必要と認めるもの

4.IoT(地震センサー)と災害情報提供システムを活用した災害対応業務のデジタル化/市民の防災力向上の実証実験(防災科学技術研究所)

防災科学技術研究所ロゴマーク(生きる、を支える科学技術)

実施概要

教育施設(例えば保育園)にIoT技術(地震センサー)を設置し、地震発生時に即時の建物健全性評価ができるかどうか、その評価が自治体の防災実務に活用できるかを検証します。また、地震発生時に震度及び建物の健全情報を保護者に即時に伝えるとともに、各種防災情報(過去の災害情報、防災Tips、防災グッズ)を伝えることにより防災力が向上するかどうかを検証します。

実施期間

令和4年(2022年)8月から令和5年(2023年)3月まで(現在、実施中)

担当部署

こども部 幼児保育課

市のサポート内容

  • 実証実験場所の選定・調整・提供
  • 実証実験協力者の紹介・調整
  • 実証実験後のフィードバック

5.筑波山エリアにおける「車両検知アプリケーション」実証実験(パナソニックコネクト)

Panasonic CONNECTロゴマーク

実施概要

筑波山エリアの渋滞発生ポイントで、AI画像解析技術を活用した、渋滞状況計測の技術検証を実施します。

画像解析に適したカメラ設置の検討や、測定ポイントごとの渋滞推移、エリア別の渋滞状況を計測することで、渋滞回避を促すために必要な情報を検討します。

実施期間

令和4年(2022年)11月から令和5年(2023年)3月まで

担当部署

経済部 観光推進課

市のサポート内容

  • 実証実験場所の選定・調整・提供
  • 実証実験協力者の紹介・調整
  • 実証実験後のフィードバック

結果

今回の実証実験では2か所にカメラを設置して計測を行いました(駐車場、山道)。
計測で得られたデータを分析し、画像解析による車列の自動計測の有効性や現場で運用する際の注意点について確認することができました。
(1)計測場所
・計測場所は渋滞が発生する数カ所に絞れることを確認。
(2)カメラの設置条件
・車両の隠れが少ない高い位置や樹木の影響が少ない場所への設置が望ましい。
・一度に広範囲を計測できることを確認。
(3)検出精度
・画角内にエリアを設定して検出精度の高い範囲を利用することが望ましい。
・渋滞が発生する夕方~夜間の時間帯でも計測できることを確認

6.つくば市立中央図書館向け図書返却ソリューションの実証実験(三菱電機)

本を返却

実施概要

自動搬送ロボットがつくば駅周辺を走行し、つくば市立中央図書館向けの本の返却を利用者から受け付け、図書館のカウンターにいる職員に配送します。

実施期間

令和5年(2023年)1月から令和5年(2023年)3月まで

担当部署

政策イノベーション部 スマートシティ戦略課

市のサポート内容

  • 実証実験場所の選定・調整・提供
  • 実証実験協力者の紹介・調整
  • 実証実験後のフィードバック

結果

43組の利用者が実証実験に参加し、157冊の本を自動搬送ロボットに投函しました。投函された本をロボットが図書館のカウンターに配送し、図書館職員が電子キーロックを解除してロボットから本を取出し、本の返却手続きを実施しました。
実証参加者のうち39組がアンケートに回答し、27組から「サービスが便利」あるいは「やや便利」という好意的な意見が得られました。

7.新眼科医療機器Smart Eye Cameraを用いた、包摂的な眼科診断モデルの実証(OUI Inc.)

スマートアイカメラ

実施概要

これまで眼科受診をしていない/あまり積極的ではない市民の方々にOUI Inc.の開発したスマホアタッチメント型眼科医療機器Smart Eye Cameraを用いた眼科のプライマリスクリーニングを実施し、①スクリーニングに参加者に対する眼病疾患に対する知識の啓発、②眼病疾患患者を洗い出し早期眼科受診の提案を行うモデルの実証、を行います。これによって、従来眼科未受診であった患者の早期眼科受診による早期予防・治療による医療費削減を目指すとともに、つくば市民の眼の健康に対する意識を高めることを目指します。

実施期間

令和5年(2023年)2月から令和5年(2023年)3月まで

担当部署

政策イノベーション部 科学技術振興課

市のサポート内容

  • 実証場所の確保、モニターの斡旋

結果

2/7と2/24の2日間にわたり、公民館に集まった住民の方計18名に対してSECでスクリーニングを実施しました。何らかの形で眼科と接点を持っている方が多かったものの、定期的に眼科受診をしていない参加者で定期的な眼科受診が推奨された事例もあり、住民の方々の眼の健康に対する意識啓発には一定の成果がありました。

関連情報

この記事に関するお問い合わせ先

政策イノベーション部 科学技術戦略課
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表) ファクス:029-868-7640

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