令和元年度未来共創プロジェクト

更新日:2023年04月13日

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令和元年度採択案件

1.購買システムrepruaを活用した研究生産性の向上の実証(株式会社Inner Resource)

概要

研究者向け購買システム「reprua」を活用した研究生産性の向上を目指し、購買システム「reprua」について、市内研究者等をモニターとした実証実験を通じて、研究以外にかかる業務効率化を測定し、システムの有効性を検証します。

(注意)repruaとは…試薬・消耗品の購買にかかる見積りから発注、承認、予算管理までをワンストップで可能にする購買システム

実施期間

令和元年(2019年)11月から令和2年(2020年)3月まで(実験終了)

担当部署

政策イノベーション部 科学技術振興課

市のサポート内容

  • モニターの調整
  • システムを試験的に導入する事業者
  • システムを評価いただく研究者とのマッチング機会の提供

結果

本実証実験は、「reprua」システムを試験的に導入する事業者や、システムを評価いただく研究者等のモニター調整を行いましたが、既に別の購買システムを導入しているケースもみられ、最終的には、実験の着手まで進めず、調整のみで終了となりました。

2.衛星データからの耕作放棄地の自動把握化および耕作放棄地におけるワイン用ブドウの適地選定(サグリ株式会社)

概要

衛星データからの耕作放棄地の自動把握化及び耕作放棄地におけるワイン用ブドウの適地選定、新規農業従事者及び貢献を耕作放棄地の解消を目指し、次の実証実験を行います。
つくば市は耕作放棄地を含め、圃場が市内に広く点在していますが、農業委員会が目視にて圃場状態の把握を行っているため、大きな業務負担になっています。
本実証では、各圃場が耕作放棄地か否かを自動的に検出するプログラム{農水省が配布する筆ポリゴン(農地の区画情報)や、市が提供する農地情報、地番データ、衛星からセンサリングしたデータを掛け合わせたもの}の性能を検証します。また、衛星データや気象データ、地形データ等から取得可能な気象・地形・土壌・植生のデータ統合を行うことで、生産者へのつくば産ワイン用ブドウの適地選定の実証を行います。

実施期間

令和元年(2019年)11月から令和2年(2020年)11月まで(実験終了)

担当部署

経済部 スタートアップ推進室 (注意:現在 政策イノベーション部 スタートアップ推進室

市のサポート内容

  • 農地情報・地番情報・農地状況調査結果(オープンデータ)の提供
  • 気象データ計測機器設置のため、市内農家紹介
  • 農地利用最適化推進委員へのアプリケーション説明機会の提供
  • 市内外ワイン用ブドウ生産者の紹介
  • つくばスタートアップパークで開催するイベントへの登壇機会提供
  • メディア掲載(NHK、茨城新聞、日本経済新聞など)

結果

ACTABA(人工衛星取得データや機械学習(AI)を活用した耕作放棄地を自動検出するアプリケーション)で抽出した耕作放棄地の集計データと、農業委員会で目視確認した耕作放棄地の集計データを突合し、精度を検証しました。
実証実験を通して、耕作放棄地の利活用においてどの作物をどの圃場で栽培していくべきかという観点での検出はかなり困難であることがわかりました。課題としては、気象データが粗いことや扱うパラメーターが多く、それらを衛星データから収集することが難しいことなどがありました。そして、今後耕作放棄地検出ソリューションが利活用されるためには、行政内での農地パトロール要綱の改善が必要であり、農業委員会で利活用できる予算が国で整備されることが重要になります。また今後は、高齢の方でも扱いやすいようにアプリケーションのUI等の改良を行っていきます。

3.つくば観光におけるガイドマッチングサービス「TRIPPY」の実証実験(株式会社C‐ONE)

概要

スマホアプリ「TRIPPY」による観光ガイドと外国人観光客のマッチングにより国際交流及びインバウンド事業(訪日外国人旅行者の受入に関わる事業)の活性化を目指し、語学が堪能で観光に詳しい市民ガイドとモニターの外国人観光客とで「TRIPPY」アプリを活用したトライアルツアーを実施し、人数に応じた対応方法、ツアーエリア等について検証します。
(注意)TRIPPYとは…「日本をより深く体験したい訪日外国人」と「地元の魅力を伝えたい現地の観光ガイド」を繋ぎ、日本語・英語・中国語による観光ガイドを提供できるスマホアプリ

実施期間

令和元年(2019年)11月から令和3年(2021年)3月まで(実験終了)

担当部署

経済部 観光推進課

市のサポート内容

  • 実証実験に参加する観光ガイドとして、「つくば観光ボランティアガイド298」を紹介
  • 実証実験に係る連絡調整
石碑の前に立ちスマホアプリを体験している様子の写真

関連情報

この記事に関するお問い合わせ先

政策イノベーション部 科学技術戦略課
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表) ファクス:029-868-7640

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