G7茨城・つくば科学技術大臣会合開催

更新日:2023年03月01日

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G7茨城・つくば科学技術大臣会合の概要

大きな階段前に並ぶ各国の人たちと足元に置かれた白と黒のロボットの写真

平成28年5月15日~17日に、つくば市で「G7茨城・つくば科学技術大臣会合」が開催されました。この会合は、平成28年5月26日~27日に三重県志摩市で開催された「伊勢志摩サミット」に関連し、国内10都市で開催された関係閣僚会合の一つです。
大臣会合には、日本、イタリア、カナダ、フランス、米国、英国、ドイツの7カ国(G7)とEUが参加し、国際社会が直面するさまざまな科学技術関連の議題(アジェンダ)について話し合いました。話し合いの結果は、5月17日に「つくばコミュニケ」(共同声明)としてまとめられ、世界に向けて発信されました。
また、大臣会合期間中は、ノーベル賞受賞者などが講演する開催記念シンポジウムが開催されるとともに、G7各国やEUの大臣をはじめとする関係者の皆さんを、茨城・つくばのおいしい食材を使った料理などでもてなし、各国大臣の方々から好評を博しました。 大臣会合の開催により、世界に向けて、茨城・つくばの高い科学技術力をはじめとする魅力の発信を行うことができました。

つくばコミュニケ(共同声明)

イタリア・カナダ・フランス・アメリカ・イギリス・ドイツと青の旗が風になびいている写真

科学技術大臣会合では、国際社会が直面する科学技術関連の6つの議題(アジェンダ)について、各国大臣などが率直な意見交換を行い、協調して対応することを確認しました。会合の結果は「つくばコミュニケ」として発表されました。

  1. 高齢者の社会参加や、顧みられない熱帯病などに関する研究開発の促進を図る
  2. 科学技術イノベーション分野における女性の活躍と次世代のグローバルリーダーの育成を推進する
  3. 科学的知見に基づく海洋の管理と保全、持続可能な利用に向けて、国際協力を強化する
  4. 2050年を見据えた革新的技術の開発などを促進する
  5. 発展途上国への貢献、経済成長と格差のない社会の両立を目指した国際科学技術協力を促進する。特に自然災害に関して、議長である島尻大臣から緊急提言し、科学的・技術的知見を活用し、災害リスクの軽減、防災などで国際協力を促進することを確認した
  6. オープンサイエンス(注釈)を効率的に推進し、適切に活用していくため、国際機関との連携を念頭に国際ルールづくりなどを検討するワーキンググループを設置する
    (注釈)オープンサイエンス=学術関係者だけでなく、民間企業や一般市民が、幅広い分野の公的資金による研究成果に直接アクセスできるようにすること

大臣会合のダイジェスト

5月15日(日曜日)

  • 開催記念シンポジウム
  • 歓迎レセプション
ステージ上で各国の方々と制服姿の学生たちが交流している写真、壇上でスピーチするスーツ姿の男性の写真、ステージ上で二組に分かれて鏡開きをしている写真の3枚が横に並んでいる写真

写真左:高校生等による大臣への提言書提出 写真中央:シンポジウムでの市原市長のあいさつ 写真右:歓迎レセプションでの鏡開き

5月16日(月曜日)

  • 大臣会合(5月16日~17日)
  • 大臣向けツアー
  • オフィシャルランチ(つくば山水亭)
  • 晩餐会(オークラフロンティアホテルつくば)
青い紐のネームプレートを首から下げた人たちが並ぶパノラマの集合写真

写真:大臣会合開始前の記念撮影

聞き入る外国の方に男性が手振りで話す写真、日本庭園に立つ外国人の方々の集合写真、白い布が敷かれ花が飾られた長いテーブルに座る人たちの写真の3枚が横に並んでいる写真

写真左:物質・材料研究機構を視察する大臣 写真中央:オフィシャルランチでの記念撮影 写真右:晩餐会の様子

5月17日(火曜日)

  • 共同声明(つくばコミュニケ)発表
  • 大臣向けツアー
各国の旗が立った室内のテーブルに一列に座る外国の方々の写真、「CANADA」と「FRANCE」のネームプレートの前で2人の女性が握手するのを見つめる男性の写真、機械の前に集まるスーツ姿の外国の方々の写真の3枚が横に並んでいる写真

写真左:共同声明発表の様子 写真中央:共同声明発表後、歓談する大臣等 写真右:高エネルギー加速器研究機構視察の様子

科学技術大臣会合関連イベント等

G7茨城・つくば科学技術大臣会合特別展

展示会を見て回るお客さんの写真、商品を手に取って見ているスーツ姿の男性と女性の周りに別のスーツ姿の人たちが集まる写真、木組みの和時計を指している男性とそれを見学する人たちの写真の3枚が横に並んでいる写真

写真左:特別展会場 写真中央:特別展を見学する大臣など 写真右:復元された和時計の説明を受ける島尻大臣

平成28年5月15日からつくば国際会議場で、「G7茨城・つくば科学技術大臣会合特別展」として、「最先端科学技術」「ものづくり産業」「伝統工芸」の展示を行いました。会合期間中、各国の大臣や政府関係者などをはじめとする、約1,000人の方が見学に訪れ、日本・つくばの最先端で高度な研究や、ものづくり企業の高い技術力、伝統工芸品などを世界にPRすることができました。
また、会合終了後の5月18日~21日の4日間、「世界が見た、茨城・つくばの最先端科学技術を体験しよう!」と題し、最先端科学技術と伝統工芸の展示を一般公開しました。期間中は約1,800人の方が訪れ、来場者からは「各ブースで丁寧な説明が聞け、ありがたかった」「大臣が視察した展示物を見ることができ、貴重な機会となった」などの意見があり、好評でした。

学校給食でG7関連メニューを提供

スーツ姿の女性と小学生たちが給食の乗った机をくっ付けて座る写真

学校給食では平成27年6月~11月の期間中「給食を通してG7という国際的な会議が開かれること、参加国の食文化などを学ぶこと」を目的に、参加国を代表するメニューを提供しました。また、科学技術大臣会合に合わせ、5月13日以降順次、市立の全幼・小・中学校で伊勢・志摩にゆかりのある食材を使ったメニューが提供されました。

INNOVATION WORLD FESTA 2016

「INNOVATION WORLD FESTA」と書かれた黒い幕の飾られたホールに多くの人が集まっている写真

大臣会合の前夜祭イベントとして、5月14日、筑波大学を会場に開催されました。
このイベントはJ-WAVEと筑波大学の共催によるもので、日本を代表するイノベーターの方々によるトークセッションや、アーティストによるパフォーマンス、最先端ベンチャー企業の出展などが行われ、約3,000人が来場しました。レセプションには、筑波大学学長、市原市長に加え島尻大臣も参加し、翌日からの大臣会合成功に向け、大きな弾みとなりました。

大臣会合開催の広報活動

大臣会合の開催を広く周知し、来訪する方々に歓迎の気持ちを表現するため、ポスター、横断幕などを作成し、市内に掲示しました。

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市長公室 国際都市推進課
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表) ファクス:029-828-6204

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