モビリティロボットの取組

更新日:2023年03月29日

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搭乗型移動支援ロボットの取組

つくば市は、モビリティロボットの公道実証実験等を通じてモビリティロボットの社会実装の実現を目的として、2011年3月25日、日本で初めて「モビリティロボット実験特区」として、内閣総理大臣より認定され、つくばモビリティロボット実証実験推進協議会会員であるセグウェイ社が2011年6月から、日本で初めてモビリティロボットの公道実験を開始しました。その後、セグウェイジャパンのほか、産業技術総合研究所、日立製作所などが加わり、モビリティロボットの安全性などの評価を目的とした公道実証実験に加え、防犯パトロールや通勤、観光ツアーなどの社会実装を見据えた実験を実施して、社会的有効性の検証を行ってきました。この「つくばモビリティロボット実験特区」の4年間の取組成果が認められ、2015年7月、一定の条件を満たした全国の地域において、モビリティロボットの公道走行が可能になる「全国展開」が行われ、つくばの取組が全国各地のモビリティロボットの社会実験に繋がっています。今後はスマートシティの取組におけるモビリティロボットの普及という方向性のもと、実証実験を通じて社会実装に向けて引き続き取り組んでいきます。

取組概要

(1)実証実験エリア

つくば市は2つのエリアを実証実験エリアとして指定してます。
モビリティロボットの走行実験は、エリア内の幅員がおおむね3m以上で自転車も走行可能な歩道で行われています。

  1. つくばセンターエリア
  2. つくば研究学園エリア

つくば市全図

つくばセンターエリア(つくば駅周辺)

つくば研究学園エリア(つくば研究学園駅周辺)

(2)対象モビリティ

様々なモビリティロボットがつくば市内の公道で実証実験を行っています。

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これまでの取組実績

(1)モビリティロボット実験特区

つくば市は、2011年3月25日、日本で初めて「モビリティロボット実験特区」として、内閣総理大臣より認定されました。
モビリティロボットは、当時の法律では日本の公道を走行することができなかったため、実用化のための実証実験を行うことができませんでした。しかし、モビリティロボットには、低炭素社会、安全安心なまちづくり、少子高齢化対応社会の中で課題解決に役立つ可能性が高く、大きな期待が寄せられており、ロボットは産業としても将来大きな産業として育っていくことが高く期待されていました。

そうしたことから、つくば市では、つくば市内の一定エリアの公道において、モビリティロボットの社会的な有効性や歩行者等との親和性、社会受容性等についての検証実験を行ってきました。検証実験を通じて、日本をリードする新たなロボット産業の育成に取り組み、人とロボットが共生する社会の新しいモデルの発信をしてきました。2015年7月にはモビリティロボットの公道走行が可能になる「全国展開」が行われ、つくばの取組が全国各地のモビリティの社会実験に繋がっています。

※モビリティロボットとは、ロボット技術を活用した新しいモビリティ(人が搭乗して移動するための機器)です。

(2)つくばモビリティロボット実証実験推進協議会

モビリティロボットの安全性などの評価並びに防犯パトロールなど社会実装を見据えた公道実証実験の実施を目的に、2011年4月に設立され、これまで累計29,671kmの走行実証を重ね、社会的有効性の検証を行ってきました(令和5年3月末解散)。これまでの協議会の活動実績として、実証実験報告書を公開をします。

(3)ロボットの街つくばの実現に向けて(提言)

ロボットの街つくばを推進すべく、2008年8月に筑波大学や産総研の有識者やロボット関連企業、行政等により「ロボットの街つくば推進会議(座長:筑波大学 油田信一教授)」が立ち上がりました。

この度、推進会議よりロボット関連の研究機関が集積するつくばのポテンシャルを活かして、ロボット産業の育成と誘致及び雇用の拡大を図り、つくばをロボット産業の一大拠点とし、もって「人間とロボットが共生する社会」をつくばから実現していくために、研究機関、企業、行政等の産学官が連携して取り組んでいくための方策等についての考えが、「ロボットの街つくばの実現に向けて(提言)」として取りまとめられました。