つくば市長公式ブログ2024年8月
2024年8月
8月27日【市長退職金についてインターネット投票を行います】
市長には1期ごとに退職金(約2000万円)が支払われます。1期目の市長退職金は、当時の退職金廃止の公約実現のために最終日の給与を1円にすることによって、受取を22円としました。これについて、市民のみなさんからたくさんのご意見をいただきました。公約を果たすために実質ゼロにしたことを評価いただく一方で、仕事で成果を出しているのだから成り手を減らさないためにも全額受け取るべきだとのご意見もありました。私の肌感覚では、賛否半々くらいでした。
そこで、2期目については、退職金廃止を公約には入れませんでした。そして、どうすればこのように市民の考えがちがう案件で、肌感覚ではなく、みなさんの声を適切に反映することができるだろうかと考えてきました。
その取組が、「公約の進捗と実績に対する評価と、退職金の金額を連動させるインターネット投票」です。
そもそもの話になりますが、私は政治と市民の距離を離してしまう原因の一つは、選挙とその後の取組のギャップだと考えています。一般論として政治家は、選挙の時には多くの公約を喧伝しますが、選挙が終わってしまうと市民はその公約の実現度合いを確認するすべがありません。公約を果たしたのか、それとも何もしなかったのかがわからなければ、選挙、ひいては政治に対する距離も広がってしまいます。
私はそのような課題を解決するために、1期目は82項目、2期目は135項目すべてについてロードマップを作成し、1年毎に進捗を公表してきました。1期目は90.4%、2期目は現在86%ほどの進捗です。この取組は全国的にも珍しく、これまでマニフェスト大賞で2回優秀賞をいただきました。
ただ、公正に厳密に評価を進めているとはいえ、あくまで一方通行の進捗評価であり、市民がこのロードマップの進捗を評価しているのか、あるいはロードマップ以外にも行っている施策に対してどのような評価をしているのかを表現する機会はありません。
そこで今回、ロードマップの進捗と実績をお示しし、それに対して10点刻みで投票していただく仕組みを作ります。投票結果の平均点が、例えば27点だったら退職金は27%、52点だったら52%、という形で反映させます。インターネット投票は、つくば市のアプリ「つくスマ」を使い、マイナンバーカードを使うことで一人一票を確実なものとします。
また、ブロックチェーンを使うことで、改ざんできない仕組みを作ると同時に、投票結果と個人情報を切り離すので秘密投票も担保されます。
投票については、「どうせ自分の一票なんて」「投票に行っても変わらない」という声を聞くことがよくあります。さらには「政治家は選挙の時だけ良いことを言う」という声もよくあります。
今回の「成果の評価と退職金を連動させるインターネット投票」はこの声に応えることができる仕組みです。投票していただいた点数が、正確に退職金に反映されます。その金額は、2000万円÷投票人数ですので、仮に5万人が投票したらあなたの一票は400円換算、仮に1万人投票したらあなたの一票は2000円分の影響を持ちます。
実施時期ですが、9月議会に議案を提出し、可決されたら11月1日〜11日までの投票期間とします。関係機関に確認したところ、10月27日の市長選挙より前の実施は法的な制限が掛かる可能性があるため、この時期に予定するものです。
2期目の任期が終わるぎりぎりのタイミングですが、インターネット投票で瞬時に開票ができるため実現可能です。そして、みなさんの意思を、単に「賛成」「反対」の二者択一ではなく、10%単位で表現できる仕組みは、紙の投票では集計が煩雑になりすぎて現実的ではありませんが、現代のテクノロジーでは容易に行えます。そもそも、我々の感情や判断はすべてに賛否がはっきりしているわけではなく、もっとまだらに入り混じっているものですから、このような意思の表現ができることは、今後様々な可能性を持つと思っています。
つくば市は公職選挙へのインターネット投票導入を目指していますが、インターネット投票には不安の声もあります。仮に大きなシステムトラブルになっても市民生活には大きな影響はない今回の案件も事例として積み重ねていくことで、民主主義のアップデートに向けて進んでいきいと思います。
詳細はまたあらためてご案内しますが、投票にはマイナンバーカードと「つくスマ」のダウンロードが必要ですので、今からご準備いただければ幸いです。
8月24日、25日【今年もまつりつくば!】
8月24日、25日はまつりつくば開催!昨年は約47万人の方に来場いただいた、つくば市最大のイベントです。
今年のポスターは、つくばで大きく事業を行っているZOZOのみなさんがボランティアで作成してくださいました。1文字ずつ並べるというさすがの発想力とデザイン、インパクトありますね。ありがとうございます!
また、今回のまつりつくばのタイミングで、つくば観光大使のタスキをリニューアルしました。市役所の酒井事業推進相談監のプロデュースで、由緒ある「蘭亭新星賞」を受賞した茗溪学園中2年の沼尻安莉さんに揮毫してもらった字を、染色家の飯塚優子さんに型を作ってもらい、さらに筑波地区で長年保存されていた梅の型もあわせたものにしつつAIを使用し調整。伝統と新しいものを組み合わせたすばらしいタスキができたと思います。見かけた際はぜひお声掛けください!
8月19日【つくば市バースセンター、再整備で全12床完成!】
つくば市は筑波大学附属病院内に、筑波大学の全面的な協力のもとで「つくば市バースセンター」を設置しています。医師立会いの院内助産システムという安心感に加えて、今回、施設再整備で倍増の12床となり、新たな専用フロアが開設しました。
全ての部屋がLDRという、陣痛・出産・産褥期を移動せず同じ部屋で行える施設で、家族の立ち合い出産も行えるようになります。とにかく快適で病院の中ということを忘れるような空間ですので、出産の際はご利用をご検討ください。
市ではこれまで民間への産婦人科設置補助金なども用意しご活用いただいていますが、つくばで出産される方が増えていく中で、出産環境をより整えていくためにこれからも努力していきます。
8月15日【睡眠の改善に向けて、筑波大学柳沢先生と連携!】
みなさん、睡眠を取れていますか?一般に、睡眠不足は、記憶や意思決定などの脳の機能の低下を引き起こすだけでなく、うつやメタボリックシンドローム、認知症など、多くのリスクを高めると言われています。そして、日本人は総じて睡眠不足で、睡眠問題を抱えている人が5人に1人いると言われています。睡眠時間はOECD加盟国30カ国の内でなんと最下位(OECD調査:Gender Data Portal 2021)この睡眠不足の状況は米国ランド研究所によると、日本に年間15兆円もの経済損失をもたらしていると指摘されています。これはもう喫緊の課題です。
改善のヒントを見つけるために、7月26日に筑波大学の柳沢正史先生が率いる「筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構」と連携協定を結びました。柳沢先生は睡眠に関わる物質オレキシンを発見し、その後も数多くの研究で成果を出され、ノーベル賞につながると言われる様々な賞を受賞されている、この分野の世界第一人者です。
今後、まずはつくば市の職員の睡眠のデータを正確に取り、課題があった際にどのような介入が効果的かを検証します。そこで効果的なアプローチを検討できたら、市民向けにも睡眠改善のための事業を新たに作っていきたいと思います。
8月6日【「投票を諦めない」ために】
今年の秋の市長選・市議選での導入を目指しているオンデマンド投票の実証実験の現地へ伺いました。1月にも筑波・臼井地区で行いましたが、選挙管理委員会からの「全域の実証が必要」とのご意見を踏まえての対応です。今回もスムーズに実施できたと思います。
私が伺ったのは18歳で初めて選挙権を持つ方のご自宅です。メディア取材に、お母さんは「投票を諦めている人が多い」という切実な思いや、「本人の意思を表現する」ことへの強い思いをお話しされていました。
あらためて一票を投ずる機会の確保へ意思を強くしています。
この記事に関するお問い合わせ先
市長公室秘書課
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表) ファクス:029-868-7623
更新日:2024年10月01日