「おいしい」「うれしい」体験で地域がつながる、みんなの食堂

更新日:2026年03月30日

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vol.67 ミンナのためのこども食堂 さん

野菜と愛情たっぷり、献立がフルコースのみんなの食堂

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夜8時ごろ、豊里交流センターの調理室で作業をしている人たちの姿がありました。翌日に行う「ミンナのためのこども食堂」の下ごしらえのために集まったメンバーです。

 

ミンナのためのこども食堂は、豊里地区でこどもが現実的体験をする機会をつくっている「つくば・あつまれちびっこin豊里の会」さんが行っているみんなの食堂です。食堂が始まったのは2019年。市内でみんなの食堂を広める動きがあった際に、同会でも「やってみよう」とスタートしたそうです。

▼「つくば・あつまれちびっこin豊里の会」さんの活動紹介記事はこちら

メンバーは楽しそうにおしゃべりをしながら、テキパキと野菜の下ごしらえを進めていきます。

 

翌日の同食堂のメニューは、9品。

・ラーメン

・塩おむすび

・ほうれんそう人参白和え

・ほうれんそうのゴマ和え

・野菜みんな和えナムル

・手作りポテトサラダ

・ネギチーズケーキ

・かきあげ

・煮卵のフライ

 

毎回約60食分を準備します。この献立の多さから、開催日当日の準備だけでは間に合わないそうで、毎回前日から準備をしているんです。

 

献立の特徴は、たっぷり野菜を使っていること。

使われる食材の多くは、地域の人が家庭菜園で作った作物や農家の規格外野菜などです。

この日は、大量のほうれん草に立派な白菜、卵の寄付がありました。

 

地域から寄せられた野菜を「ぜったい無駄にはしない」と話すのは、代表の石黒さん。

同食堂では寄せられた野菜に合わせた献立をつくっています。また、使い切れなかった野菜は必要な人に配布しているそうです。

 

ユニークなレシピも特徴です。

煮卵のフライは、寄付の揚げ麩をフードプロセッサーで細かく砕いてパン粉の代わりにした一品。デザートには、ネギ入りのケーキを焼いていました。一風変わったメニューのほか、「白和え」や「かき揚げ」といった、伝統的なメニューもあります。

 

同食堂に訪れた人は「面倒でなかなか家庭で作らないメニューも出てくる」と嬉しそうに話します。

親子も地域住民も「相席」で食事を楽しむ時間、みんなでこどもを見守る地域に

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ミンナのためのこども食堂がオープンする12時になると、続々と人が訪れ始めました。ボランティアたちは手際よく配膳すると、訪れた人たちと笑顔で交流。こどもも大人も口をそろえて「美味しい」と笑顔を見せます。

 

「たくさん食べられて偉いね」

野菜たっぷりのメニューを提供する同食堂。

 

野菜が苦手な子どもたちも、「ちょっと食べてみようか」と目の前に並ぶ様々なメニューに挑戦してみるんだそう。

石黒さんは、すかさず「偉いね」と褒めます。ここでは、目の前のこどもたちに対して否定や評価はしません。こどもたちはお腹も心も満足そうな様子です。

 

一緒に来た親からは「ここだったら喜んで食べる」「行きたいと言っているんです」という言葉が寄せられているそう。

 

「こどもの支援のためには、まずは親を支援しなくちゃいけない。親の心にゆとりがないと、こどもにも影響する」と石黒さんは親子をまるごとサポートする重要性を話します。

 

みんなの食堂はこども連れでなくても利用できます。同食堂に訪れる人は、親子や地域住民、お年寄りなど様々です。

 

こども食堂やみんなの食堂には「貧困世帯向け」というイメージを持つ人もいるため、「自分は行けないのでは」と思われることも。「こどもがいないと利用できないと思われているけれど、誰でも大丈夫なんです」と石黒さんは話します。

 

同食堂では、訪れた人たちが「相席」して座ります。そのため、親子と地域のお年寄りが同じテーブルでご飯を食べることも少なくありません。

 

「こどもと接する機会が少ない人も、ここでは一緒にごはんを食べることがあるんです」(石黒さん)

 

一緒に食卓を囲むことで、誰もが地域で一緒にこどもを見守る仲間になります。

 

「子育ては親が全てするものでなく、地域の人もできることをやっていければ」と石黒さんは願いを込めます。

ミンナのためのこども食堂では、「地域でこどもを育む」そんなきっかけを生み出し続けています。

 

誰でも参加できるみんなの食堂に、ぜひ足を運んでみてくださいね。

ミンナのためのこども食堂

日時➤第1・3土曜日12:00~14:00

*開催できない場合は別週の土曜日に開催

場所➤豊里交流センター(高野1197-20)

料金➤こども(18歳まで)100円、おとな300円

お問合せ➤090-3685-7088(つくば・あつまれちびっこin豊里の会)

 

予約は必要ありませんが、開催日が変更になっていることがあります。初めてや久しぶりに利用される方は、お電話で開催日を確認してみてくださいね。

この記事に関するお問い合わせ先

市民部 つくば市民センター
〒305-0031 つくば市吾妻一丁目10番地1
電話:029-855-1171 ファクス:029-852-5897

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