PFOS・PFOAに関する地下水水質検査結果

更新日:2025年01月16日

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つくば市内の地下水における「PFOS(ピーフォス)及びPFOA(ピーフォア)」の水質検査状況をお知らせします。

【PFOS・PFOAとは】

有機フッ素化合物の一種であり、健康への影響を与える疑いがあることから、国は令和2年に「PFOSとPFOAの合計で50ng/L(1リットルあたり50ナノグラム)以下」という「暫定目標値(体重50キログラムの人が生涯にわたり毎日2リットルの水を飲用しても健康に影響が生じないとされる値)」を設定しました。

 

【人の健康への影響】

PFOS・PFOAは、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においては、コレステロール値の上昇、発がん、免疫系統との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについては十分な知見はありません。そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく基準値等の検討が進められています。

また、国内において、PFOS・PFOAの摂取が主たる原因とみられる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりませんが、環境省は内閣府食品安全委員会が行った食品健康影響評価の結果等を踏まえ、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取り扱いについて、専門家による検討を進めています。(PFOS、PFOAに関するQ&A集 2024年8月時点(環境省PFASに対する総合戦略検討専門家会議)より)

上大島地区における汚染事案(令和6年度覚知)

経緯

・令和6年7月18日

つくば市上大島地区の事業所の地下水を水源とした専用水道の一つから検出

原水145ng/L、給水栓水105ng/L(暫定目標値:50ng/L)

・令和6年8月20日

事業所から市環境保全課へ目標値超過の旨の連絡が入る

・令和6年8月21日

市環境保全課から県水政課へ目標値超過の旨を連絡

・令和6年9月30日

プレスリリース(市及び県)

・令和6年10月~11月

暫定目標値超過地点の概ね半径500m以内にある井戸の水質調査を実施

 

※専用水道:寄宿舎、社宅、療養所等における自家用の水道、その他水道事業の用に供する水道以外の水道(給水人口100人又は一日最大給水量20立方メートルを超える水道)

原因

当事業所も含め、暫定目標値超過地点周辺において、過去にPFOS・PFOAを製造・使用していた事業所などは、市の調査では現時点で確認されていません。

水質検査結果

 

番号 採水年月日

PFOS及びPFOAの濃度〔ng/L〕

可否 備考
覚知井戸 令和6年7月9日 145 × 汚染が始めに発覚した井戸
1 令和6年10月4日 [738] × 覚知井戸から近距離の井戸
2 令和6年10月3日 21  
3 令和6年10月3日 <5  
4 令和6年10月1日 <2  
5 令和6年10月7日 [15]  
6 令和6年10月3日 11  
7 令和6年10月7日 16  
8 令和6年10月29日 [3]  
9 令和6年10月7日 22  
10 令和6年10月16日 20  
11 令和6年10月16日 [<2]  
12 令和6年10月4日 16  
13 令和6年11月14日 8  
14 令和6年11月14日 <5  
15 令和6年11月15日 <5  
16 令和6年11月14日 <5  
17 令和6年11月14日 <5  
18 令和6年11月14日 <5  
19 令和6年11月14日 <5  
20 令和6年11月14日 11  
21 令和6年11月14日 <5  
22 令和6年11月14日 <5  
23 令和6年11月15日 <5  
24 令和6年11月14日 <5  
25 令和6年11月14日 <5  
26 令和6年11月14日 <5  
27 令和6年11月14日 <5  
28 令和6年11月15日 <5  

※[ ]内の濃度は浄水を検査したもの、ないものは原水の検査結果を表しています。

今後の対応等

・周辺調査の結果、汚染は覚知井戸周辺の限られた範囲であることが分かりました。汚染井戸の所有者には、市から飲用指導を行い、既に活性炭フィルターを設置していることを確認しています。

・現在、健康被害は確認されていません。

・今後は、汚染を代表する井戸において、年に1回、汚染状況の推移を監視します。

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