部活動地域展開って?

更新日:2025年11月27日

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部活動改革が必要となっている背景

部活動改革が必要となっている背景

これまでの学校部活動は、教育委員会と学校の管轄で実施されてきました。しかし、少子化により生徒数が減少したことによって、学校単位での活動に限界が生じてきています。また、教員の働き方改革を推進するために、大きな負担要因となっている部活動のあり方そのものを改革する必要性が生じています。

2022年に国がガイドラインを制定

スポーツ庁及び文化庁では、平成30年に策定した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」及び「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を統合した上で全面的に改定し、新たに「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を策定しています。

詳細はこちら

学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン(令和4年12月)

つくば市の方針

つくば市では、「持続可能で豊かな文化スポーツ活動体制を構築することで、子ども及びつくば市民のウェルビーイングを実現する」をビジョンに掲げています。

市のミッションとして、以下の三つの目標に向かって進んでいます。

1.子どものニーズに応じて、健全かつ多様な文化スポーツ活動を選択できる環境を創り出す

2.教員が専門性を高め、生徒に向き合い、質の高い学校教育を提供できる環境を創り出す

3.つくば市民に開かれ、生涯にわたって関わり続けることができる文化スポーツ活動コミュニティを創り出す

また、つくば市では県の部活動運営方針を受け、独自に部活動運営方針を定めています。

部活動の運営方針

つくば市のロードマップ

つくば市では、まず休日の部活動を対象として地域展開を進めていきます。

令和9年の夏から休日の学校部活動はなくなり、平日の学校部活動は週3回以内となります。

部活動と地域クラブは何が違うの?

1. 活動の場と位置づけの変化

部活動は、これまで学校教育の一環として行われていましたが、今後は地域クラブ活動として学校と連携して行われることになります。これは、学校の枠を超えて地域全体での活動になることを意味します。

これにより、部活動が学校内だけの活動から、社会教育や地域文化活動の一部として位置づけられることになります。

2. 指導者の変化

現在の部活動では、教員が顧問として指導者として活動を支えていますが、必ずしも専門的な知識がある人ばかりではありません。地域クラブ活動では、地域指導者や外部の専門家が指導を行うことになります。これにより、指導のスタイルや質が多様化する可能性があります。

3. 一緒に活動する仲間の変化

現在の部活動の仲間は基本的に同じ学校内の中学生ですが、地域クラブ活動では、学校を超えた地域の同年代の中学生が集まることになります。これにより、異なる学校の中学生同士が交流する機会が増え、学区を越えた友人関係を構築することができます。

4. 費用負担の変化

部活動にかかる費用は、今まで部費といった形で用具代などを集めていましたが、今後地域クラブへ活動の場が変わっていくにあたり、指導者への報酬や活動経費を参加者に負担していただくことになります。

エリア分けについて

つくば市では、大きく5つのエリアに分けた地域展開を考えています。

今までは学校単位で部活動を行っていましたが、今後はつくば市を5つのエリアに分け、エリア毎に地域で各種競技の活動機会を確保できるように進めていきます。

エリア 対象となる学校
北部 秀峰筑波義務教育学校、豊里中学校、大穂中学校
中西部 学園の森義務教育学校、研究学園中学校、高山中学校、谷田部中学校
中東部 春日学園義務教育学校、竹園東中学校、吾妻中学校、桜中学校
南西部 みどりの学園義務教育学校、みどりの南中学校
南部 手代木中学校、並木中学校、谷田部東中学校、高崎中学校、茎崎中学校

マルチスポーツについて

中学校に進級したら、一つの部活動を決めてそれだけに打ち込まないといけないと思い込んでいませんか?

いろいろな種目のスポーツを行うことで、身体能力のバランス向上、ケガの予防、社会性、協調性の育成に効果があるマルチスポーツという考え方があります。

マルチスポーツには、メインとしている種目に対するモチベーションの維持や、一つの種目に偏らない多様な運動経験を通して、将来の競技選択に役立つなどの様々なメリットがあります。

休み時間にみんなでドッジボールやキャッチボール、鬼ごっこ。楽しいですよね?

つくば市では、2027年の夏から土日の部活動がなくなります。

地域クラブの活動として、平日にやっている種目とは別の活動に参加してみませんか?

各省庁・県の方針等

部活動改革ポータルサイト ~学校部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行(地域移行)に向けて~

国としては、文部科学省(全体方針、学校)、スポーツ庁(運動部)、文化庁(文化部)の三省庁が関わっています。

詳しくは上記リンクからご確認ください。

この記事に関するお問い合わせ先

教育局 学び推進課
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表) ファクス:029-868-7609

お問い合わせは専用フォームをご利用ください。