つくば市救急隊不搬送事案検証委員会 検証結果報告に関する市長コメント

更新日:2025年03月26日

ページID: 24191

市長コメント

本日、つくば市救急隊不搬送事案検証委員会から、検証結果の報告がありました。
まず、本検証委員会設置に至った経緯ですが、令和5年4月に3歳男児の発熱による救急要請があり、救急隊の観察の結果、緊急性が低く、かつ家族からの同意が得られたものと判断し、当該事案は不搬送となりました。男児は、両親が運転・同乗する自家用車により、救急隊が手配した医療機関を受診しました。
その後、搬送しなかったことについてご家族と市との間に意見の齟齬が生じ、解決に至らなかったことから、第三者調査機関を設置し、検証を行いました。
検証された事項は、「救急隊の活動における過失の有無に関する事項」と「救急隊の活動に係る規程の整備および救急隊員の教育・訓練における過失の有無に関する事項」であり、茨城県弁護士会から弁護士2名、筑波大学附属病院から医師1名の計3名の委員により構成された検証委員会が、これまでに7回開催されました。
公正・中立な立場から慎重に審議していただいた委員の皆さまに、深く感謝申し上げます。
検証の結果、過失はなかったとされました。しかし、当時の救急活動に問題がなかったとは考えていません。
具体的には、観察項目の省略について、搬送判断に影響はなかったものの、検証結果において「測定されることが望ましい」との指摘がありました。また、不搬送の判断について救命士が判断し、隊長が事後的に了承したことに対し、「不搬送の判断は隊として決定することが望ましいのは明らかである」との指摘もありました。
本来、消防は誰からも頼りにされる存在でなければなりません。より適切な救急活動が行われ、市民から信頼される消防であり続けるよう、今回の事案を重く受け止め、管理者としての責任を果たしていきます。
なお、ご家族には検証結果を委員の皆様からご報告いただきましたが、この報告内容はご家族の思いとは隔たりがあるものと受け止めています。検証委員会はこれで終了となりますが、今後も誠意をもって対応していきます。

検証結果報告書

この記事に関するお問い合わせ先

つくば市役所
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表)