つくば市長公式ブログ

更新日:2024年10月01日

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2024年9月

9月29日【「建築士×地域」の可能性】

ノキジャムル上郷

茨城県建築士会筑波支部による「NOKIJAMURU上郷」、すばらしい催しでした。空き家や空き店舗などの軒先を活用した「ノキサキ小商いプロジェクト」と名付けられた、地域に小さなビジネスの種を蒔いていくご提案をいただいたのが1年前。「NOKIJAMURU」はその第一歩で、竹を使った軒先のブースに上郷活性化協議会との連携で地域のお店が出店。軒先のブースもライティングも小物も特製ドリンクも、それぞれなじんでいて、多くの人がいい時間を味わっている様子でした。
これから、空き家や空き店舗を使ってこの動きが起きてくると、街が着実に変わってくると思います。つくばが進めるクラフトライフとノキサキプロジェクトは親和性が高いと思うし、専門集団の持つ空間デザインのセンスと地域の活性化協議会のつながりの掛け合わせの可能性は多方面に有ると実感しています。これからも建築士のみなさんと対話をしながら、公共空間で大活躍してもらいたいと思います。

9月21日【ボーフム大の学生と意見交換】

意見交換会の様子

ドイツのボーフム大学のウタ・ホーン先生が筑波大の藤井先生とともに学生さんたちを連れて市役所に来てくれました。
ホーン先生は2019年に結んだボーフム市とつくば市の連携協定にご尽力をいただき、今年は日独の交流促進への功績で日本政府から旭日中綬章を授与されています。
意見交換では、ボーフム大の学生からつくばの都市のヴィジョンやスマートシティなどについてたくさん質問をもらいました。今つくばで生み出している変化の源泉も含め、鋭い本質的な問いが多く、私にとっても有意義な機会になりました。残念ながらドイツ語の知見が無く、短い歓迎の挨拶すらたどたどしかったのは今後の課題です。

9月19日【新たな科学教育マイスター誕生!】

ゆーみるしーさんと市長

ゆーみるしーさん@yumILC_(青木優美さん) が7人目となるつくば科学教育マイスターになりました。これまで高エネルギー加速器研究機構(KEK)主催のサイエンスカフェや出前教室「サイエンスキャラバン」等での実験教室や講演などたくさんの活動で市民に科学の扉を開いてくれています。
さらに個人で運営する「粒や」では物理や素粒子をモチーフとしたアクセサリーなども販売されています。この日は普段実験教室でこどもが作る「霧箱」で宇宙線を観測しましたが、記者のみなさんも興味津津でした。ゆーみるしーさんの活動を後押ししながら、「誰もが科学を身近に感じられる」まちへともに歩んでいきたいと思います。

9月18日【つくばのがん患者のためのカフェ「レモンテラス」】

レモンカフェでレモネードを片手に談笑する様子

「レモンテラス」は、がんなどの患者のみなさんが自分らしく、安心して過ごせるように気軽に通うことができるつどいの場です。当事者やご家族がふらっと遊びに行って、話をしたり、聞いたりして、またふらっと帰れる場所。金額は大きくないですが市でも新しく作った補助金を活用していただいています。まさに今市内に広げている「たまり場」です。がん患者の支援の居場所は「マギーズ東京」がよく知られていますが、レモネードを飲みながら次のステップの相談もできたので、一つずつ一緒に考えていきます。毎週月と金の11時~15時@ひふみ杏つくるひとCafe(つくば市二の宮2-5-20)で開催していますのでぜひご利用ください。

9月17日【一日つくば市長体験】

少し前ですが、夏休みに小学6年生を対象に一日市長体験を開催しました。こどもたちに、市政に対する興味を持ってもらいつつ、提案をしてもらうことで新たな視点を採り入れる試みで、職員提案制度から実現しました。
まずは私の一日の流れを紹介した後、質問に答えます。遠隔で話せるロボットOriHimeの体験の後は、議場で全員が市長としての所信表明し、私も10数年ぶりに議員になって質問しました。みんな緊張したと話してましたが、所信表明の発想は素直な実生活の実感からくるものでありつつ、鋭い切り込みもありました。
ストレートな声を受け止める意味でも、素朴な疑問をぶつけてもらうことで自分の原点を振り返る意味でも、とてもいい機会になりました。参加してくれた小学生たちにも、これを機にまちへのアンテナをめぐらせ関心を深めてもらえればと思います。いつか市長になる子が出るかな!

一日市長体験(午前の部) 一日市長体験(午後の部)

 

9月4日【茨城パラスポーツ協会設立】

8月に一般社団法人茨城パラスポーツ協会が設立されました。折しもパリで車椅子ラグビーの金メダル等、日本選手が活躍していますが、障害のある人のスポーツ環境はまだまだです。代表には東京パラ大会のシッティングバレーボール日本代表の皆川さんが就任、私も土浦の安藤市長やかすみがうらの宮嶋市長とともに理事になりました。
つくば市でも、障害のある人がスポーツをすることををどうやって当たり前にしていくかを数年前から議論しスポーツ推進計画の柱のひとつに位置づけています。そんなこともあり、10月から茨城パラスポーツ協会の事務局の場所として、市役所内のスポーツ振興課の隣を提供することにしました。文字通り密に連携しながらパラスポーツ環境を整えていきたいと思います。

9月2日【オンデマンド投票見送り決定を受けて:「大人の私たちが諦めたら、子どもたちは夢すら持てません」】

つくば市では、重度の障害等のある人が自宅前で投票できるように、今年10月の市長・市議会議員選挙に向けてオンデマンド型移動期日前投票所の運行の実証を進めてきましたが、今日の選挙管理委員会で「実施は見送る」との決定がありました。
これまでの経緯としては、一部地域での実証のために昨年度議会で議決をいただき、今年1月に一部地域で移動期日前投票所の実証を行いました。ここでは問題なく運用ができることを確認しました。
しかし、選挙管理委員会から「公平性の観点から市内全域での実施をすべき」とのご意見をいただいたため、市として全域での実施を予定しました。その後選挙管理委員会から「市内全域での実施をするためには、市内全域での実証が必要」というご意見をいただいたため、8月6~9日に市内全域で実証をしました。こちらも、予定していた全ての地点に遅れることなく到着し、投票も予定どおり実施することができました。
今日の選挙管理委員会では、この実証実験の報告書を説明し、全ての疑問にお答えしました。「雨が降ったら時間通りにできるのか」「利用者が増えたらどうなるのか」「衆院選と同日になったらどうするのか」といったご質問にもお答えをしました。
これまで選挙管理委員会の提言を受けそれに対応をして課題を解決してきたという認識でおりましたので、最終的にこのような決定がされたことには、驚いているというのが率直な所感です。実証実験に参加された方の91.4パーセントから「10月の市長・市議会議員選挙でも利用したい」というご意見をいただいておりました。私も1月と8月の実証には両方とも投票場所に視察に行き問題なく行われていることを確認しました。そして、現場で「このような仕組みができれば本当にありがたい」という声を聴いてきました。
障害があっても一票を投ずることを諦めないでいい状況を作るために努力をしてきましたが、今回このような結果となったことについて、大変申し訳ない思いで一杯です。「投票に行きたくても行けない人がいる」という根本的な問題はなんら解決されていません。選挙におけるインターネット投票は国ではまだ認められていません。だからこそ、今回の取組はその間を埋めるものとして国や関係機関のみなさまの全面的な支援もいただきながら、実証において十分に検証を重ねてきました。そして、上記の通り選挙管理委員会のみなさまが懸念する点には一つずつ対応してきましたので、今回の見送りについては私のみならず準備を進めてきた職員も戸惑っております。
実施ができなくなったことについて、繰り返しになりますが今回オンデマンド投票に期待をしてくださっていた障害のある当事者、そして家族のみなさまに非常に申し訳なく思います。これからもあらゆる可能性に挑戦し、誰一人取り残さない社会の実現を目指していきます。
今回実証に参加してくれた、たまたま私の視察のタイミングに合った方にお詫びのメッセージを送ったら、すぐに返事をもらいました。それがタイトルに入れた言葉です。お名前含めて了解を得て、紹介します。
「ココネ達のような子どもから、大人になれた重度の障害の人は、医療が発達して昔よりも長生きができ在宅で過ごすことが出来るようになりました。その人達にも、投票の機会と選択肢を与えてください。ぜひこれからもチャレンジなさってください。大人の私たちが諦めたら、子どもたちは夢すら持てません。ファイト立青さん‼️」
今回投票の機会ができたことを喜び、何度も投票のために練習してくれた方に対する申し訳無さと同時に、力が湧いてきます。決して諦めず、前へ進んでいきます。

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