障害者の目線でより良いまちづくりのアイデアを

更新日:2025年07月14日

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vol.40 障害×提案=もうちょい住みよいつくばの会 さん

「もうちょっと!」の困りごとをアイデアに変えて

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「障害がある人の困りごとは、それぞれ違う。その困りごとをアイデアに変えることで、行政と当事者の対話を増やしていきたい」

そう語るのは、「障害×提案=もうちょい住みよいつくばの会」(通称・住みよいつくばの会)の世話人の川島さんです。

 

住みよいつくばの会さんは、障害者とその家族たちが日常で感じている「もうちょっと(こうすれば良いのに)」というアイデアをまちづくりに活かそうと、2018年3月に活動をスタートしました。

 

「行政に要望するのではなく、一市民としてつくば市を良くするアイデアを提案する」というスタンスで、障害者とその家族ならではの視点でアイデアを市政に届けています。

 

これまでに、重度障害者の社会参加を促進するために公共交通機関の運賃を助成する提案などが、実際につくば市の事業として始まっているそう。

川島さんは「行政と一緒に変えていけることを少しずつ実感しています」と振り返ります。

 

素直に困りごとを伝える行動が、まちづくりを変えつつあります。

障害者のレストランでの困りごととは?

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「機械化も大切だけど、やっぱり人の存在って大切」

 

住みよいつくばの会さんは2025年4月25日、「合理的配慮」を普及していくための意見やアイデアを出し合うイベントを開催しました。

 

今回のテーマは「レストランの困りごと編」

 

参加者はグループに分かれて「外食をするときに、どんなことに困るか」について共有。“便利さ”の裏にある“不自由”や人材育成の大切さなど様々な角度からレストランを捉えた意見が出されました。

 

各グループの話し合いの内容を発表する時間では

  • 「ロボットが配膳してくる時、運んできたものが熱いかどうかも教えてほしい」(視覚障害がある方)
  • 「注文をタブレット端末で行う場合、ワイヤレスの方が使いやすい」(車いすユーザーの方)
  • 「筆談の準備をわざわざしてもらうのは申し訳ない。壁がホワイトボードになっていたら良いのでは」(耳が聞こえにくい方)
  • 「店員さんに座る場所を指で差されると困る。店の合理的配慮をサポートする取組みも必要」(視覚障害がある方)
  • 「刻み食をつくるためにコンセントがほしい」(嚥下機能に障害がある方)

などなど、続々とアイデアが挙がりました。

 

世話人の川島さんは「障害があると、食べたい物よりも、どこに行けるかを考えてレストランを選ぶ。行きたい店で食べたい物を選べられるようなまちづくりが進んでいくと嬉しい」と話しました。

 

今回のイベントで集まった情報は、今後の政策提言につなげていく考えだそうです。

 

“住みやすい”とは何か――。じっくり想像を巡らせる時間になりました。

 

住みよいつくばの会さんホームページ

これまでの活動や提案は、住みよいつくばの会さんホームページに詳しく掲載されています。

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