つくばで活躍するパネルシアターの活動3団体!
パネルシアターかくれんぼ
パネルシアター普及の立役者

「自分の子どもに見せるために始めたのがきっかけ」と活動を振り返るのは代表の藤田さん。
藤田さんは産休期間中に古宇田亮順さんのパネルシアターを鑑賞。「ペラペラの紙がパネルに張られると生き物の様に見えた」とパネルシアターの“とりこ”に。
立体的な人形を使う人形劇と違い、材料に描いた絵に色を付けるだけで出来上がる簡単さにも魅力を感じたそう。
最初は自分の子どものためにパネルシアターを手作りしていたそうですが、他の子どもたちへも上映するように。次第にボランティア仲間も集まりました。
個人の活動からグループでの活動へ。
「こんなに(内容が)膨らむんだ」と仲間との活動の面白さを知り、グループを結成。当初は児童館で上演していましたが、近隣施設などへの出張依頼が入るようになり、活動場所も広がっていったそうです。

結成から約40年経ち、現在の主なメンバーは2人。それでもオファーが舞い込みます。
かくれんぼさんは、長年の経験が裏付ける完成度の高さが特徴。安定感のある上演スタイルで「パネルシアターを見ながら、ゆったりと過ごしてもらいたい」と話します。
今は子育て支援の一つとなったパネルシアターですが、昔はお母さんたちが子どもを楽しませるために手作りしていたということを初めて知りました。
絵人形にはお母さんの愛情が込められています。
パネルシアターを見ていると、なんでか安心する理由がそこにあるのではないでしょうか。
パネルシアターゆめぽっぽ
お母さんも癒すパネルシアターを

ゆめぽっぽさんは、元かくれんぼのメンバーが結成しました。活動日の幅を増やすために分かれてできたグループだそうです。
並木児童館で月1回の自主公演をするとともに、依頼を受けて上演を行います。
平成10年から始まり、かくれんぼさんに次いで長い歴史を持つグループ。
3団体の中で人数が一番多いのが特徴。いろんな演じ手がいるからこそ演目のレパートリーが多く、多彩な構成のプログラムを組むことができます。

当初は4歳くらいの年齢を対象に上演していたそうですが、近年は赤ちゃん連れの家族が来場することが多いそう。共働き世帯の増加など時代の変化もある、来場者層の変化を感じているそうです。
そこで、演目には親もじっくり味わえる内容も交えるようになったそう。代表の永川さんは「お母さんにも癒しの時間を過ごしてほしい」と話します。
今回のイベントで上演した「やさしいきもち」は、大人の癒しにもなってほしいという想いが込められているそうです。
また、メンバーは「色を塗ったり、構成を練ったり、作っているときが楽しい。そして最終的にはお客さんにも喜んでもらえるので、何段階にも楽しさがある」とパネルシアターの魅力を語ります。
時代の流れに合わせて演目は変わってきましたが、ボランティアさん自身が楽しみ続ける姿勢は変わりません。
パネルシアターぷあぷあ
保育士さんのパワフルシアター

「このおにぎりの具は何だと思う?」
「・・・うめぼし」
おにぎりの絵人形がパかっと割れ、中から梅干しが…‼
「子どもの声を拾うのが上手」とほかの2団体から評価されるぷあぷあさん。メンバーが保育士さんの団体です。保育の仕事をしながら、月に1回の公演をこなしています。
その特徴はなんといっても「元気の良さ」。
子どもに耳を寄せて声を拾う演出やママ・パパにも声を出してもらうなどの工夫があり、会場を盛り上げていました。
代表の佐藤さんにこだわりを聞くと「見ている子どもが1人でも50人でも楽しんでもらうこと。そして自分たちも楽しむこと」と笑顔を見せます。
結成のきっかけは、佐藤さんが「かくれんぼ」さんの出版記念公演でその上演を見たことだそうです。
グループで和気あいあいと上演する様子を見た佐藤さんは「楽しそう。保育園では一人でやっているけれど、みんなと一緒にやりたい」と発起。知り合いの保育士に声を掛けると、快くメンバーが集まったそうです。
「パネルシアターで人生が楽しくなりました」と振り返る佐藤さん。パネルシアターの創始者で師の古宇田亮順さんの事業に同伴して海外へ行くなど様々な経験をしたそう。
上演を通じた出会いは、観客の親子だけでなく出演者のボランティアさんの人生も豊かにしています。

この記事に関するお問い合わせ先
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〒305-0031 つくば市吾妻一丁目10番地1
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更新日:2025年06月30日