留学に関わる全ての人にかけがえのない経験を、肌で感じて学ぶ異文化理解

更新日:2025年02月17日

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vol.26 公益財団法人AFS茨城つくば支部 さん

留学生活で自信とかけがえのない出会いを

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日本での経験についてプレゼンテーションするイーデンさん=つくば市研究学園

 

「人生で最高の時間になりました」

1月19日に行われた留学生による帰国前プレゼンテーションで、日本生活をこう振り返ったのは、ニュージーランド出身のイーデンさん(高校2年生)です。

 

10か月の留学を経て、自信に満ちた表情を見せました。

 

この日の集まりを主催したのは、公益財団法人AFSの茨城つくば支部。ホストファミリーやホストスクールと連携し、イーデンさんの留学をサポートしてきました。

 

支部長の渡辺さんは「留学生が日本での充実した経験や自分の成長を言葉にしてくれるこの瞬間が醍醐味」と顔をほころばせます。

 

この集まりは、帰国前の外国人留学生や出国前の日本人留学生、ホストファミリーたちが集う定期オリエンテーション。

イーデンさんの帰国前発表のほか、これからメキシコやイタリアへ留学する日本人生徒が留学先の文化について発表したり、ホストファミリーが経験を振り返ったりしました。

 

日本旅行をきっかけに日本への留学を考え始めたというイーデンさん。留学生活は、剣道・弓道の部活動や日本の家庭料理、故郷では見られない雪景色など毎日が新しい挑戦で溢れていたそう。

 

英語圏以外の言語や文化を学ぶとともに、あたたかな出会いを経て、人間的にも成長。「ニュージーランドに帰っても日本語の勉強を続けて、いつかまた日本に住みたい」と新しい目標も持ちました。

 

留学は、新たな自分との出会いかもしれませんね。

留学とそこに関わる全ての人の成長を応援

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AFS留学にかかわる皆さん=つくば市研究学園

 

AFSは、American Field Service(アメリカ野戦奉仕団)の略。世界大戦中の救護輸送ボランティアが起源ですが、現在は主に留学生の派遣や受け入れを支援し、異文化理解を通じたグローバル人財を育成しています。

 

AFSの支部は全世界で立ち上がっています。

茨城県にはもともと一つの支部がありましたが、拠点が水戸とつくばの2か所に分かれ、12年前に「茨城つくば支部」が誕生しました。

 

同支部では、県南地域で毎年2~4人の留学生を受け入れるサポートをしています。

また、2025年度に県南地域から海外に旅立つ生徒は、5人いるそう。留学前の生徒と家族へヒアリングを行うなど準備を支援します。

 

留学生の受け入れには、ホストファミリーやホストスクールといった地域の協力が欠かせません。支部ではこれらの関係者をつなぎ、留学生活を支えます。

 

「文化やバックグラウンドの違いは必然的にある。そのギャップを乗り越えることも大切な経験になるので、支部が出過ぎないよう立ち止まることもある」と支部長の渡辺さん。「留学生、ボランティア、ホストファミリー、学校といった全ての人が視野を広げて考えられるようになることが大きな目的」と話します。

このほか、同支部ではお花見や料理体験、クラフトイベントなど交流会も企画しているそうです。

 

留学中や留学生を受け入れている間だけでなく、その後の人生にもつながる出会いが育まれています。

留学生と過ごす時間が、家族に新しい風を運ぶ

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ホストファミリーとの別れを惜しむイーデンさん=つくば市研究学園

 

「ホストファミリーを見つけるのが難しくなっています」

ホストファミリーは、留学生が日本の生活に溶け込み、肌で文化を学ぶために欠かせない存在です。しかし、このホストファミリーが、うまく募れないこともあるそうです。

 

同支部は、2025年3月末にマレーシアとドイツから2人の留学生を迎え入れます。そして、ふたりの日本の家族になってくれるホストファミリーを、絶賛募集中です。

 

家族全員が受け入れに賛成していれば、ホストファミリーになる条件は特にないそうです。小さな子どもがいる家庭や両親のどちらかが単身赴任中の家庭なども受け入れ可能。また、受け入れ期間は、各ご家庭の状況に応じて決めることができます。

 

もうすぐ留学生活を終えるイーデンさんとそのホストファミリーは、食卓を囲む際にお互いの食文化の違いなどについて話が弾んだそう。また、イーデンさんと同世代のホストファミリーは、英会話の練習相手になってもらったり、ニュージーランドの若者文化や若者言葉を教えてもらったりしたそう。

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イーデンさんと過ごした日々を振り返るホストファミリー=つくば市研究学園

 

「始めは(受け入れを)高い壁と思っていたけれど、国籍も年齢も関係ない。より深く交流できた」「行動力にパワーをもらい、家族に新しい風を運んでくれた」とイーデンさんと過ごした日々に確かな手ごたえを感じています。

 

留学生が病気になった際の対応など、支部でもサポートをしていきます。「一歩目のハードルが高いけれど、言語についての心配はせずに家族として接してくれるだけで充分。ぜひいろんな人にホストファミリーを経験してほしい」と支部長の渡辺さんは呼び掛けます。

 

イーデンさんと過ごした家族も「心配なことはすぐに聞いてくれたので、難しい問題も家族で解決できた」と経験を振り返り、「まずはやってみてほしい」と笑顔を見せます。

 

少しでもご興味のある方は、ぜひAFSつくば支部さんにご連絡ください!!

お問合せ先

AFS茨城つくば支部

メール:info-ibaraki-tsukuba@afs.or.jp

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この記事に関するお問い合わせ先

市民部 つくば市民センター
〒305-0031 つくば市吾妻一丁目10番地1
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