地元をもっと好きになろう、スポーツ鬼ごっこで交流促進
vol.20 NPO法人小田地域まちづくり推進機構 さん
『小田』の魅力発見!若手中心に集うまちづくり団体

「小田ならではの魅力を知ってほしい」という若手メンバーの熱意で設立。地元の資源を活用したイベント「小田城秋の陣」や「小田城冬の陣」などを展開し、地域活性や交流のきっかけを生み出してきました。
メンバーは20代から30代が中心。地域づくりベテランのシニア世代はサポート役として活動を見守っているそうです。
団体の立ち上げ人の鈴木理事長は、小田生まれ小田育ち。
高校の卒業を待たずして海外へ飛び立ち、音楽業界で仕事をしてきました。
その後、東京勤務を経て地元に帰ってきた際、商店などが減ったまちの様子を目の当たりにして「町おこし」を決意したそうです。
周辺市街地としての“小田”は、にぎわいなどで中心市街地と差があるものの、つくばの歴史を垣間見られる「小田城跡地」や自転車道「つくば霞ヶ浦りんりんロード」、登山人気が高まっている「宝篋山(小田山)」の登山口があり、魅力であふれています。
このほか、小田地域には多くのボランティア団体が存在しています。
「小田城冬の陣」ではそれらの団体と連携しながら実施しているそう。
鈴木さんは「今後は、小田に気軽に立ち寄れるイベントを開催していきたい」と意気込みます。
自然や歴史的な資源だけでなく、「人」資源も豊かな小田が、今後どんな展開をしていくのか、目が離せませんね。
子どもたちが知略をめぐらす!スポーツ鬼ごっこ👹で城とり合戦

スポーツ鬼ごっこに挑戦するこどもたち
チームで協力して対戦相手の陣地にある宝を狙え!
子ども時代に誰もが遊んだことがあるであろう「鬼ごっこ」がスポーツとして普及しつつあります。
小田地域の魅力発信や活性化に取り組む「NPO法人小田地域まちづくり推進機構」さんは11月9日、このスポーツ鬼ごっこの祭典「小田城秋の陣」を開催しました。今回で3回目の開催となったそうです。
会場は、小田城跡歴史ひろば。
スポーツ鬼ごっこを「城とり合戦」に見立ててアレンジ。
小学生を中心に計87人が参加し、小さな武士たちが熱い"戦(いくさ)”を繰り広げました。
スポーツ鬼ごっこは、7人制で5分間のゲームを2回行います。時間内で、敵陣にあるトレジャー(宝)を多くハント(獲得)したチームが勝ちとなります。
この日は「城とり合戦」なので、東軍と西軍の対戦という設定で、トレジャーが「軍ぱい」の形になっていました。
出陣式では、参加者の「えいえいおー」の掛け声とともにほら貝の音が響き渡り、武士たちの士気は最高潮に。
参加した子どもたちは真剣な表情で作戦会議し、元気よく走り回っていました。
初めて挑戦した子どもたちも多く参加しており、「楽しかった」「宝を取って気持ちよかった」と満足そうな様子でした。
会場ではこのほか、地元からキッチンカーやブースの出店。ステージでのパフォーマンスもありました。
同NPOによると集客人数は1520人に上り、「秋の陣」は地域の一大イベントとして認知されつつあります。
ブース出店の中には、個人所有の甲冑や兜の試着できる「甲冑着付け体験」もありました。
子供馬車を手がけるおもしろ芸人さんもいて、戦国武将気分を味わえる1日になりました。
高校生が『小田』で企画づくりに挑戦、頼もしい大人たちとともに


「小田城秋の陣」の出店ブースの中には、高校生の姿もありました。
NPO法人小田地域まちづくり推進機構さんは筑波高校の探究学習「つくばね学」で生徒の受け入れも行っており、この日は高校生が企画運営に挑戦する日でもありました。
つくばね学は、高校生が地域の活動団体さんに参画し、実践的な学びをする授業です。
「秋の陣」では、高校生17人が出店内容の企画から当日運営までチャレンジ。収益についても綿密に計画するそうで、黒字化を目指します。
高校生が出店したのは、ドリンク販売とスーパーボウルすくい。
ちなみに「黒字化できそう」とのことで、収益でBBQを計画しているそうです。
参加高校生の中には、鈴木理事長の人柄に惹かれた人も少なくないそう。
頼もしい地域の大人を知ることで、地元により愛着を持つきっかけになったのではないでしょうか。
若手で組織された同NPOのDNAは若い世代にも受け継がれていきそうです。
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 つくば市民センター
〒305-0031 つくば市吾妻一丁目10番地1
電話:029-855-1171 ファクス:029-852-5897
更新日:2025年02月21日