ママとパパがつくる情報誌、孤独から抜け心に余裕をもつきっかけを

更新日:2025年01月24日

ページID: 23187

vol.8 NPO法人ままとーん さん

ママ友・パパ友と「つながる」ってどうすればいいの?

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「NPO法人ままとーん」代表の鈴木さん=つくば市館野

「一歩踏み出すだけで楽になることを知ってほしい」

ママとパパの子育て支援をする「NPO法人ままとーん」代表の鈴木さんは笑顔で呼びかけます。

 

ままとーんさんは、子育て情報を掲載したフリーペーパーの発刊や親子で地域のママ・パパと交流できる「つどいの広場」、初妊婦さん向けの「マタニティサロン」など地域とつながる一歩を後押しする事業を幅広く展開しています。

 

近年、新型コロナウイルス感染症の拡大で、妊娠中や出産後の入院中の交流機会が制限されていたため、「つながる」ということにイメージが浮かばない人が少なくないと指摘します。

 

社会とのつながりが当たり前ではないという実感が広がり「社会とつながりたい」「誰かとしゃべりたい」という目的意識を持って、ままとーんさんに訪れる人が増えたそうです。

 

「どこでも誰でも良いのでつながることで楽になれる」と力を込める鈴木さんも、つくばに引っ越してきてから地域とのつながりを持つために苦労した経験があるひとり。

 

食品会社で商品開発の仕事をしていた鈴木さんは出産を機に退職し、夫の転勤でつくば市に引っ越したそうです。当初は親戚も知り合いもいない環境で、なかなかママ友や居場所を見つけられなかったそうです。

 

ままとーんの「つどいの広場」には、転勤で県南地域に来たママ・パパが多く、鈴木さんのような親子の居場所になっています。

 

つどいの広場では、集まったママとパパが情報交換や悩みを共有しているそうです。親子で気軽に参加できるプチイベントも開催しています。

 

勇気を持って踏み出した先に、思いもしなかった出会いやチャンスがありそうです。

 

また、ままとーんさんが設立当初から取り組んでいる情報誌には、地域とつながるためのヒントや頼れる人たちの情報が盛りだくさんです。

「一歩踏み出すだけで楽になることを知ってほしい」

ママとパパの子育て支援をする「NPO法人ままとーん」代表の鈴木さんは笑顔で呼びかけます。

 

ままとーんさんは、子育て情報を掲載したフリーペーパーの発刊や親子で地域のママ・パパと交流できる「つどいの広場」、初妊婦さん向けの「マタニティサロン」など地域とつながる一歩を後押しする事業を幅広く展開しています。

 

近年、新型コロナウイルス感染症の拡大で、妊娠中や出産後の入院中の交流機会が制限されていたため、「つながる」ということにイメージが浮かばない人が少なくないと指摘します。

 

社会とのつながりが当たり前ではないという実感が広がり「社会とつながりたい」「誰かとしゃべりたい」という目的意識を持って、ままとーんさんに訪れる人が増えたそうです。

 

「どこでも誰でも良いのでつながることで楽になれる」と力を込める鈴木さんも、つくばに引っ越してきてから地域とのつながりを持つために苦労した経験があるひとり。

 

食品会社で商品開発の仕事をしていた鈴木さんは出産を機に退職し、夫の転勤でつくば市に引っ越したそうです。当初は親戚も知り合いもいない環境で、なかなかママ友や居場所を見つけられなかったそうです。

 

ままとーんの「つどいの広場」には、転勤で県南地域に来たママ・パパが多く、鈴木さんのような親子の居場所になっています。

 

つどいの広場では、集まったママとパパが情報交換や悩みを共有しているそうです。親子で気軽に参加できるプチイベントも開催しています。

 

勇気を持って踏み出した先に、思いもしなかった出会いやチャンスがありそうです。

 

また、ままとーんさんが設立当初から取り組んでいる情報誌には、地域とつながるためのヒントや頼れる人たちの情報が盛りだくさんです。

現役ママ・パパの視点が詰まった情報誌

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つどいの広場などを開催するままとーんさんの拠点=つくば市館野

ままとーんさんの始まりは、情報紙の出版プロジェクトだったそうです。転勤族の多い県南地域で、地域の子育て情報を自分たちで集め、発信していこうと1999年に立ち上がりました。

 

現在はフリーペーパー「ままとーん♯しゃあぷ」を1年1回発行しています。編集チームはスタッフの有志を毎号募って結成。企画内容はメンバーが「今知りたいこと」や「やってみたいこと」を出し合っています。

 

現役のママ・パパである自分が知りたいのであれば、ほかにも知りたい人もいるはず……と「コロナ禍での子育て」「里帰りしない出産」「クチコミで気になるあのお店」など時代に合わせたニーズや地域の特性が反映している企画を出すそうです。

 

「失敗したことなど実体験に基づく情報や『クチコミ』情報が載っていてこそままとーんならではの発信になる」と編集の軸を語ります。

 

また、子育てに正解がないからこそ「情報は判断材料」と強調します。各家庭の状況や子どもに合っているかどうかを考え、最終的な判断が自分で下すことが大切だそうです。

 

「こんな子育てもあるのかと肩の力を抜いて、助けてほしいときに助けてと言えるような手助けになればうれしい」と話します。

 

また、実際に足を運んで情報を得てほしい――そんな想いから、ままとーんさんはInstagramなどでも情報発信をする際にあえて「実際に会って話しましょう」という流れにするそう。

 

たくさん流れてくる情報の中で、「何を受け取り」「何を受け取らない」のか決める。スマートフォンが普及し子育て情報を受け取る手段が増える中、ままとーんさんの発信方法も変化しています。

 

現役ママ・パパの等身大の想いが詰まったこの冊子は、将来の子育て世帯や地域の多様な人も「みんなで子育てをする」ことを考えるヒントになっていると思います。

ママとパパの「やりたい」「好き」を実現する場所

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ままとーんさんのメンバーがこれからのやりたいことについて描いたボード=つくば市館野

「ママとパパが笑顔で楽しいと感じていると子ども楽しくなる。ママとパパへの支援が、子どもの支援にもなる」と代表の鈴木さんは語ります。

 

ままとーんさんのご活動は、メンバーの「やってみたい」「楽しそう」という気持ちがもとに多方面に広がってきました。

 

今後の活動については「この事業は残していきたい」「こういうイベントもやりたい」と主体的な意見を出し合うそうです。

 

鈴木さんもフリーペーパー「ままとーん#しゃあぷ」の編集長を5号分務めるなど「やりたい」を積極的に行動に移してきた一人。昨年7月には6代目の代表にご就任されました。「まさか自分が代表を務めることになるとは」と笑う鈴木さんですが、「自分のステップアップになる」と決意したそうです。

 

実際にままとーんスタッフを経て起業する方もいたそうで、地域とつながって活動することでママ・パパのキャリア形成にも刺激を与えているようです。

 

スタッフとして活躍する方々は、最初は「集いのひろば」に遊びに来ていた人が多いそう。現役のママさんが多いため、育休中の間だけの勤務する人や仕事に復帰したため休日に勤務する人など様々。

 

メンバーの携わり方や事業内容は、時代によって変わってきたそうです。ただ、「子どもがいてもできること」「子どもがいるからできること」という合い言葉は、設立から25年間変わらずみんなで共有してきました。

 

同じ方向を向く仲間がいるからこそ、辛いときも大変なときも落ち着いていられる――。

 

みんなにとって安心感のある場所であり続けることが、活動が長く続いていく秘訣になっているそうです。

 

そんな信念を持って楽しく活躍するママとパパの姿は、子どもたちの目にもしっかり映っているはずです!

この記事に関するお問い合わせ先

市民部 つくば市民センター
〒305-0031 つくば市吾妻一丁目10番地1
電話:029-855-1171 ファクス:029-852-5897

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