歴史を知ることは地域の魅力を知ること
vol2. 常陸小田城親衛隊の会 さん
『歴史ある街つくば』を小田から発信

小田城跡をガイドする常陸小田城親衛隊の会メンバー=つくば市小田
「つくばは科学のまちとして知られているけれど、歴史や文化的に面白い一面もある」と話すのは、常陸小田城親衛隊の会で会長を務める小島さん。
同会は、小田城跡歴史ひろばの整備完了に伴って2016年に設立。つくば市教育局文化財課と連携し、同ひろばでのボランティアに取り組んでいます。
活動は定例会(毎月1回)のほか、小田の歴史や街おこしなどに関する学習会開催や一般見学者へのガイドを行っています。市外や県外から参加している方もいらっしゃるそうです。
記者は、小田城のほか、小田出身で日本人として初めて南アフリカ(ケープタウン)で起業した古谷駒平さんについても教えていただきました。小島さんは「各時代で活躍している人が小田にはいるが、なかなか知られていないのが残念」と話します。
会員たちは、地域おこしも見据えて歴史ガイドをしています。
「自分の住んでいるところの歴史を知ると、地元の良いところを語れるようになる。小田の魅力を知って、ここに住み続けようと思う人が増えると嬉しい」とも話されていました。
飽くなき探求心でガイドに磨きをかける

小田城跡をガイドする常陸小田城親衛隊の会のメンバー=つくば市小田
「私たちは歴史家ではないので、本を読んだり、博物館に行ったりして勉強しています」
常陸小田城親衛隊の会でガイドに取り組んでいる方々は、もともと地域の歴史に精通していたわけではなく、会員になってから勉強した方が多いそうです。
勉強方法は人それぞれ。先輩会員のガイドに同行して学ぶほか、小田城跡歴史ひろば案内所に訪れた方と会話をすることで新しい知識を取り入れることもあるそうです。小田氏に関わる情報を耳にした際は、現地に足を運んで勉強することも。会員の方は「勉強をすると、地域の歴史の点と点が結ばれる」と学びの面白さを語ります。
インプットした情報は、それぞれの会員が自分の中でかみ砕いて、その人らしいガイドに活かしているそうです。
「だんだん自分らしい説明ができるようになれば良い」とそれぞれのペースに合わせて各会員が関わっています。

ベテランガイドのみなさん=つくば市小田
勉強熱心な会員のみなさん。今後は、小田氏に関わる人たちが一堂に会する「小田サミット」の開催も視野に入れていると言います。小田からの魅力発信がますます楽しみになりました。
常陸小田城親衛隊の会さんでは会員を募集しています。
小田の歴史に関心がある方であれば、どなたでもご参加いただけます!
小田城跡歴史ひろば案内所
所在地
つくば市小田2377(遺構復元広場)
(補足)小田城跡歴史ひろば案内所及び駐車場は「つくば市小田2532-2」
電話
029-867-4070
開所時間
午前9時~午後4時30分
(補足)遺構復元広場(手洗所を除く。)は常時開放しています。
位置はパンフレット参照。
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日)、祝日の翌日(土曜日及び日曜日を除く)、年末年始(12月28日から1月4日)
入館料
無料
交通手段
つくばエクスプレスつくば駅から「つくバス」小田シャトルで「小田東部」、「小田中部」下車。徒歩約5分。
JR常磐線土浦駅から関東鉄道バス「筑波山口行、下妻駅行」で「小田」下車。徒歩約10分。
この記事に関するお問い合わせ先
市民部 つくば市民センター
〒305-0031 つくば市吾妻一丁目10番地1
電話:029-855-1171 ファクス:029-852-5897
更新日:2025年01月26日