平地林・里山の保全整備
森林の代表的な機能
環境保全や防災、水の浄化など、森林はさまざまな場面で私たちの暮らしを支えています。
『温室効果ガス削減に。』
二酸化炭素を吸収し、光合成によって二酸化炭素を有機物として固定・蓄積しています。
『災害や土砂崩れを防ぐ。』
木の根は土を固定して土砂崩れを防ぐとともに、下草や落葉・枝などは表土が流れ出るのを抑えています。
『雨水を地中に浸透させる。』
雨水が落葉を通して土中にゆっくり浸透することで、川への急激な流出を緩和するとともに、水を浄化しています。
つくば市の森林の現状
日本の森林は、国土の約7割。この豊かな森林が持つ多くの機能を活かすには、森林をしっかりと整備していくことが必要です。
しかし、林業の採算性の低下や、所有者が不明な森林の顕在化、担い手の不足などにより、手入れ不足の森林が増えています。
森林を守っていくために地域が一体となって積極的に森づくりに取り組むことで、安心して暮らせる「緑豊かで自然が残るつくば」を後世に引き継ぎたいです。
つくば市の森林面積
基準日(4月1日) | 西暦 | 区域面積 | 森林面積 | うち国有林 | うち民有林 | 林野率 |
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昭和47年 | 1972年 | 25,770ヘクタール | 4,841.00ヘクタール | 640.00ヘクタール | 4,201.00ヘクタール | 18.79% |
昭和52年 | 1977年 | 25,770ヘクタール | 4,668.00ヘクタール | 956.00ヘクタール | 3,712.00ヘクタール | 18.11% |
昭和62年 | 1987年 | 25,771ヘクタール | 3,879.00ヘクタール | 728.00ヘクタール | 3,151.00ヘクタール | 15.05% |
平成9年 | 1997年 | 25,953ヘクタール | 3,894.39ヘクタール | 723.56ヘクタール | 3,170.83ヘクタール | 15.01% |
平成14年 | 2002年 | 28,407ヘクタール | 4,169.55ヘクタール | 723.71ヘクタール | 3,445.84ヘクタール | 14.68% |
平成19年 | 2007年 | 28,407ヘクタール | 4,063.00ヘクタール | 654.08ヘクタール | 3,408.92ヘクタール | 14.30% |
平成24年 | 2012年 | 28,407ヘクタール | 3,991.43ヘクタール | 654.08ヘクタール | 3,337.35ヘクタール | 14.05% |
平成29年 | 2017年 | 28,407ヘクタール | 4,266.75ヘクタール | 667.00ヘクタール | 3,599.75ヘクタール | 15.02% |
令和4年 | 2022年 | 28,372ヘクタール | 3,981.38ヘクタール | 669.93ヘクタール | 3,311.45ヘクタール | 14.03% |
- このデータは、茨城県霞ヶ浦地域森林計画(5年毎の10年計画)によるものです。
- 筑波山市有林は約40ヘクタール、高崎自然の森は約16ヘクタールです。
森林保全の取り組み
市では、森林保全に関する様々な取り組みを行っておりますので、ご相談ごとがありましたら気軽にお申し出ください。
森林保全事業
- 森林ボランティアによる森林保全活動の推進
ボランティア団体が筑波山市有林及び高崎自然の森で森林保全活動(間伐や下草刈り等)を実施しています。 - 造林事業の推進(苗木購入の斡旋)
植林用苗木購入の手配を行っています。(毎年、2月上旬申込み・3月上旬配布)ご希望の方はご連絡ください。
※苗木の受取り場所は、つくばね森林組合となります。
森林環境教育の推進
子ども達に森林の持つ豊な自然を身近に感じてもらい、自然の大切さを学んでもらうため、森林の資源を活用したレクリエーションや自然観察会、緑化活動など、五感で感じ取れる森林環境教育の推進を行っています。
- 親子で体験する自然体験教室(高崎自然の森自然体験プログラム「つくば里山たのしみ隊」)
- 学校での花壇づくりなどの緑化活動(緑の募金活動)
- 森林愛護運動推進事業(緑の少年団活動支援)
森林保全に関する相談窓口
地域や自己が所有する森林の整備・保全や林業、森林ボランティア活動のことなど、気軽にご相談ください。
この記事に関するお問い合わせ先
経済部 鳥獣対策・森林保全室
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表)
更新日:2024年02月20日