つくば市史史料集新刊のお知らせ
つくば市史史料集 第十八編 寺具陣屋日記のご紹介
つくば市教育委員会では、継続して市史編纂事業を行っています。その史料集として『つくば市史資料集 第十八編 寺具陣屋日記ー旗本本多領在地代官の記録ー』を令和6年3月に刊行しましたので、ご紹介します。
つくば市域の北部、筑波山南西の地域は、江戸時代、幕府旗本の本多家が約240年に渡って治めていました。本多家が治めた村々は、現在の池田、磯部、明石、寺具、洞下、上菅間、中菅間の7地区に相当します。
旗本本多領は、寛永2年(1625年)に越前丸岡藩主の三男である本多重良が知行所(旗本が治める領地)をこの地域に移されたことで成立しました。本多家は江戸小川町(現在の東京都千代田区)に屋敷を持っていましたが、屋敷とは別に、村々を治める拠点として寺具村に陣屋(寺具陣屋)を設けていました。
寺具陣屋には、領主が任命した「代官」が詰めていました。当初は本多家の家臣が江戸から派遣されていましたが、後に村々の有力者から任命されるようになりました。
今回の史料集では、天保年間(1830年から1844年)に代官を勤めていた池田村の桜井伊兵衛が作成した「日記」(国立歴史民俗博物館所蔵)を収録しました。この日記には、桜井伊兵衛が代官職を勤めるなかで授受した文書の内容、あるいは日々起きた出来事が非常に細やかに記録されています。
なお、本史料集は市役所本庁舎4階の文化財課窓口等にて、1冊2,000円で販売しています。ご購入を希望される方は、文化財課市史編さん担当までお問い合わせください。
郷土の歴史を紐解く一助として、ぜひ御活用ください。
この記事に関するお問い合わせ先
教育局 文化財課
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更新日:2024年06月28日