【注意喚起】複数の感染症が流行中です

更新日:2024年03月29日

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新型コロナウイルス感染症以外の感染症情報

以下の感染症にご注意をお願いします。

麻しん

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。

麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強く、手洗い、マスクのみで予防はできません。免疫を持ってない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。麻しんは世界で流行している感染症で、海外から持ち込まれる可能性や、そこから国内で広がる可能性が懸念されています。

予防接種歴を確認し、2回接種していない方は予防接種を検討しましょう。

インフルエンザ

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで起こる病気で、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、 筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。

茨城県内におけるインフルエンザの感染者数は、例年と比べ多い状況です。茨城県の2024年第12週(3月18日~3月24日)定点当たりの報告数は、14.81で前週の値(15.93)から減少しました。保健所別では、土浦保健所が25.45、潮来保健所が22.69と高い値となっています。つくば保健所管内は9.73です。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、A群レンサ球菌による上気道感染症で、乳幼児では咽頭炎、年長児や成人では扁桃炎が現れ、発赤毒素に免疫のない人は猩紅熱といわれる全身症状を呈します。

茨城県の2024年第12週(3月18日~3月24日)定点当たりの報告数は、4.87で前週の値(6.00)から減少しました。潮来保健所管内では、定点当たり報告数が21.75と警報レベル(8.00)を上回る報告数となっています。つくば保健所管内は4.78です。県内では継続して過去5年間の同時期の値を上回る状況が続いており、引き続きその動向に注意が必要です。

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎は、細菌又はウイルスなどの感染性病原体による嘔吐、下痢を主症状とする感染症です。原因はウイルス感染(ロタウイルス、ノロウイルスなど)が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。

茨城県の2024年第12週(3月18日~3月24日)定点当たりの報告数は、3.85と前週から減少しました。保健所管内別では、つくば保健所管内で5.00です。

梅毒

梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、主に性的接触により感染する感染症です。

2018年以降、全国的に梅毒の報告数は高い水準で推移しています。2023年の全国における梅毒の報告数は、第46週(11月13日~19日)に速報値で13,251件となり、過去最多であった2022年の報告数12,966件を上回りました。県内の報告数は、第46週に245件となり、全国と同様に過去最多となりました。

 

茨城県内の感染症に関する流行情報などは下記のページをご覧ください。

海外における感染症予防

海外では、我が国に常在しない感染症や我が国よりも高い頻度で発生している感染症が報告されています。海外滞在中に感染症を予防するために、海外の感染症の最新の流行状況や予防方法をご確認ください。

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〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
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