家族の大切な「いま」を美しく、自然に残すお手伝い
Case19. 藤木(ふじき)さん夫妻|写真館『ミドリノスタジオ』
首都圏からの移住を機に、つくば市みどりの地区で大切に住み継がれてきた日本庭園のある家屋を購入してリノベーションし、写真館「ミドリノスタジオ」を開業した藤木さん夫妻。つくば市に移住した経緯、写真館にかける想いなど藤木さん達のクラフトライフストーリーを紹介します。
藤木さん夫妻(写真館の玄関前で)
ブランド広告のクリエイティブ技術を「家族の思い出づくり」に
藤木さんは、住居兼オフィスとしてこの場所で平日はデザイン事務所を運営し、基本的に水曜日と土曜日限定で写真館「ミドリノスタジオ」を開業しています。1日4組までの完全貸切制で、藤木さんがフォトグラファー、奥さんが着物の着付けなどを担当し、家族写真の撮影を行っています。
化粧品メーカーでアートディレクター、クリエイティブディレクターとして数多くのブランド広告やテレビCMなどの制作に携わった藤木さんは、2000年に独立してデザイン事務所を立ち上げ、現在も国内や海外の化粧品ブランドの広告制作に携わっています。都心の南青山にオフィスを構えていましたが、コロナ渦をきっかけに世の中がリモートワーク中心となったことや、自然豊かな場所で子育てもしたいという想いもあり、住まいと仕事場を首都圏から郊外に移すことを決めます。
商品をはじめ、モデルや俳優など、広告制作に欠かせない写真撮影に長年携わってきた藤木さんは、制作活動の中で企画やディレクションに留まらず、場合によってはご自身で撮影も行ってきたそうです。
そのノウハウをいかし、プライベートの家族写真も「広告品質」で残してこられた藤木さんはある時から「自分の持っている技術を企業広告だけでなく、より多くのご家族の思い出づくりにも役立てられたら」そんな想いが芽生えるようになりました。
また、奥さんも「着物が好きなので、いつか着付けを通して、様々な人や家族が集まれる場を作れたら」という想いを持っていました。
写真館のアルバム見本にも採用している藤木さんの家族写真。「表情を作る前の一瞬の笑顔や、ふとした仕草、まるで声が聞こえてくるような瞬間も。後から見返したときに、心に残る一枚になると信じています。」【提供写真】
つくば市への移住で加速した「写真館」の構想
二人の想いは「写真館を始める」ことで重なりますが、そのタイミングはもっと先の話になるだろうと藤木さん達は考えていました。しかし、住まいを探している時に、偶然出会ったつくば市内の日本庭園付きの家屋や周辺環境に一目惚れし、購入を決めたことを契機に、写真館の構想が進んでいくことになります。
この家屋に初めて出会った時の印象を笑顔で語るお二人。
つくば市には、お二人とも特に地縁はありませんでしたが、ドライブで筑波実験植物園などに出かけた時の街の印象が良かったことから、移住先の候補として足を運ぶようになったそうです。「様々な物件を見学する中、偶然この家屋と出会い、家族全員が一目で心を奪われた」と言います。
注文住宅を建てることも検討していたそうですが、藤木さんは「庭の大きな岩、長い縁側、欅の梁や柱、細やかな細工が施された欄間など、今の時代に一から建てようとしても再現できないような美しさ」を感じたと言います。さらに、「この和室をスタジオに変えたら、今までにない新しい写真館ができるのでは」と、当時の感動と高揚した気持ちを振り返ります。
30年ほど前に建てられた日本家屋。前に住まわれていた方がとても丁寧に暮らされていたことが伝わってくる和室【提供写真】
国内でも数少ない、屋内にいながら四季折々の自然を背景に撮影できる日本庭園のある写真館【提供写真】
「日本の美意識」と「モダンな光のデザイン」をバランスよく融合した空間
改装にあたり、藤木さん達は元からあった良い部分をできるだけ残しながら、撮影スタジオの観点で光の入り方や動線を考慮した設計を行ったそうです。障子越しの柔らかい自然光、畳と木の質感がつくる温もり、日本庭園。ミドリノスタジオの個性や魅力は、元からあったものを尊重して磨き、リデザインすることで生み出されているとも言えます。
「ここまで広い庭の管理をするようになったのは、つくばに移住してからが初めてです。庭園の整備で、困った際は近所の方も親身に相談に乗ってくださり、助けていただきながら、楽しんでいます。庭は撮影の大事な背景でもありますので、芝を新たに植えてみたり、植栽が色づいたり花が咲くタイミングを知ったり、ケアが必要なところを気にかけたり、自然や四季への気づきや知識も広がりました」と藤木さん達は語ります。
藤木さんお気に入りの庭石。植栽だけでなく、立派な庭石が並び敷かれている日本庭園はミドリノスタジオの大きな特徴。
室内スタジオの和室と日本庭園の間に挟まれた縁側。陽が程よく差し込み、撮影の合間に庭園を眺められる、ミドリノスタジオならではの和風モダンなくつろぎ空間。
「写真を撮る時間そのもの」を心に残る体験に
和室を改装したスタジオ空間は、写真を撮影している間、家族が自然体でいられることに大きく貢献しているそうです。
縁側で撮影の合間にお子さまが外を眺めたり、ご家族が談笑されたり、畳の上でくつろいだり、そうした穏やかな時間までもが写真の中に自然に残っていきます。
また、愛犬との記念撮影もミドリノスタジオでは行われており、ワンちゃんも飼い主の方もリラックスして撮影できたと感じていただけることが多いといいます。
「「安心して過ごせた」「楽しく撮影できた」と言っていただけることが何より嬉しく、写真はもちろん、「家族で写真を撮った時間そのもの」をご家族の心にそっと残る体験にできたら嬉しいです」と藤木さんは話します。
玄関の招き猫の置物と季節の草花。スタジオに訪れたお客様がすぐに表情を和らげてくれることが日本家屋ならではの魅力です。
ライティング、撮影機材、レタッチ技術など、化粧品広告の制作ノウハウを活用した、「広告品質」の写真集作成サービスも人気。【提供写真】
手にとって「同じように撮りたい!」「こういう写真集にしたい!」と要望されるお客様も多いそうです。広告制作で培った一貫したノウハウを持つミドリノスタジオならではのサービス。
つくばの地に根付き、地域のお客様のために貢献したい
ミドリノスタジオのマークは、MIDORINOの「M」と筑波山の形がモチーフです。マークの山の右側が少しだけ高くなっているのは、この場所からの筑波山の見え方を反映しており、「つくばの地に根付き、地域のお客様のために貢献したい」という思いを込めているそうです。
藤木さんがデザインしたマークと看板【提供写真】
職人さんが手染めした暖簾【提供写真】
「七五三や記念撮影でお越しいただいたお子さまが、やがて大きく成長されたときにも、『また、あのスタジオで撮りたい!』と思っていただけるような、長く愛される場所でありたいです。写真は「いま」を未来へ届ける贈りもの。ご家族の大切な「いま」を、美しく、自然に残すお手伝いができることが、私たちにとって何よりの喜びです」と藤木さん達は、写真館、ミドリノスタジオを運営することの想いを語ってくださいました。
ミドリノスタジオでは、家族写真・七五三・卒入学・成人式・ご結婚などの記念日のほか、プロフィール撮影やペットの撮影、出張で店舗などの商業写真の撮影も行っていらっしゃいます。
つくばの商業地区から少し離れた閑静な住宅街にある、日本家屋と日本庭園のあるユニークな「広告品質」の写真館。クラフトライフを送っている藤木夫妻が運営するミドリノスタジオを大事な家族との思い出づくりに、ぜひ利用されてみてはいかがでしょうか!
つくば市では、これからも地域に密着し、クラフトライフを紹介していきます。
これまでに紹介したクラフトライフSTORYはこちら
ミドリノスタジオの概要
サービスメニュー、料金、作例や予約方法などの詳細は、ミドリノスタジオのホームページやインスタグラムをご参照ください。
アクセス・営業日
撮影営業日:水曜日・土曜日(電話受付:月曜日~土曜日 10:00~17:00)
時期や季節によって変わる場合があります。ミドリノスタジオの公式ホームページをご参照ください。
茨城県つくば市飯田262-1 (駐車場3台有り)
● つくばエクスプレス
「みどりの駅」から車で約6分
● 常磐自動車道
「谷田部IC」から車で約5分
この記事に関するお問い合わせ先
市長公室 広報戦略課
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表) ファクス:029-868-7628
更新日:2026年01月28日