すべての人に運動を。夢に向かって走る

更新日:2024年04月10日

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Case14. 矢田 恵大(やだ けいた)さん|運動処 吉沼

つくば市のチャレンジショップ「吉沼まちかどテラス」に出店する「運動処 吉沼」店主の矢田恵大さんは、筑波大学体育専門学群出身。学生時代を過ごしたつくばで、他の仕事もしながら月曜日、金曜日、土曜日にお店を開いています。今回は「すべての人に運動の場を提供し、運動の楽しさを伝えたい」という夢を持つ、矢田さんにお話を伺いました。

矢田恵大さん

矢田恵大さん

千葉県柏市出身。筑波大学体育専門学群在学中は、陸上部の短距離ブロックに所属。筑波大学大学院では世界一流の短距離走者の走りについて研究。大学院修了後、東京で小学校教諭を10年務める。7年ほど前に再びつくばに移住し、かねてから夢だったスポーツや運動の指導を行っている。

教員から運動指導者へ

大学院修了後、小学校教員として10年間勤務していた矢田さん。その中で自分の指導スタイルや、本当にやりたいことは何なのか、色々と考える機会が増えていったそうです。「学校では体育指導もありますが、より運動指導に特化した仕事をしたいと思うようになった」ときっかけを語ります。そして、矢田さんは小学校の先生を辞め、高校生のときからの夢であった、運動の楽しさを伝える仕事をするべく起業しました。体操教室のインストラクターの仕事などをしながら、「いつかは自分の店を持ちたい」、そう思っていたそうです。

そんなときに知ったのが、吉沼まちかどテラスの存在です。「チャレンジできる環境があるなら、やってみたらいいんじゃない?」家族の言葉も矢田さんの背中を押しました。

インタビューの様子

運動の意味を教える

「吉沼まちかどテラス」の存在を思いがけず知り、矢田さんが思い描いていたよりも早い段階でチャレンジが始まりました。他の仕事も並行して続けるため、開店は週3日のみ。ジムの機材も自前で購入しました。

「現在通ってくれているお客さんは、30代から60代の女性がほとんどです。あまり運動をしたことのない方も多くいらっしゃって、そういう方が来て、いざ運動してみると、『こんなに体力ないんだ』『このままじゃやばいな』ということに気付き通ってくださっています」と言います。

矢田さんは、運動をしていない方に、その効果を知ってもらい、広めていきたいと考えています。

インタビューの様子

矢田さんが運動を教えるときに大切にしているのは、その運動の意味を教えること。「なぜ腹筋しているのかとか、どうしてこの筋肉を鍛えるのかとか。お客さんに理解していただきながらトレーニング指導することを心がけています」

指導者として運動を専門に教えることを通して、もっともっと学び続けていかなければならないし、学んでいくことが楽しいと矢田さんは言います。「運動の方法や理由を理論的に教えることが私はやはり好きだし、指導を通してお客さんが喜んでくれるのがとても嬉しい」と改めて感じたそうです。

運動指導の様子

すべての人に運動を

矢田さんは「すべての人に運動を」というコンセプトを掲げて活動されています。数年前と比べて、つくば市内でも随所でジムを見かけるようになりました。24時間開いているジム、パーソナルジム、手軽な価格のジムなど様々な形があります。矢田さんの目標は、運動する場の一つとして、人々が気軽に運動できる場と専門的な指導を提供し、運動を通して生活の質の向上に貢献すること。「現在のジムでは、手頃な価格で指導を手厚くし、運動の効果を実感していただきたいと考えています。最初は、個別で丁寧に運動の仕方を教え、その後は声を掛けながら寄り添ってアドバイスするような形をとっています」

運動指導の様子

人と人が繋がるきっかけに

現在つくばに住む矢田さん。地元の千葉や東京と比べて、つくばは自然があり、住みやすい街だと感じています。一方で、吉沼を含む周辺市街地は人通りが少なく、「吉沼が元気になるきっかけにもなってほしい。ジムに来ることで新しい出会いや、人と人が繋がるきっかけになって欲しい」と考えています。

矢田さん自身も「吉沼まちかどテラス」への出店をきっかけに、学生時代の恩師と再び連絡を取るようになったそうです。「人と人のつながりが挑戦する励みにもなっています」矢田さんはそう言います。

インタビューの様子

まずは始めてみること

自身の目標に向かって一歩を踏み出した矢田さん。新しく挑戦をしたいと思っている人へ伝えたいことは、チャレンジすることの大切さです。「まずはやってみることが大事かなって思います。やってみると見えてくることもある。今回チャレンジショップという環境を市が用意してくださって、いろいろと新しい発見がある日々なので、やっぱり行動するって大事だなって思います」

「運動処 吉沼」を始めて3か月。集客や周知が難しく、課題があると言います。「出店の期限は延長されて2024年6月までになりましたが、残りの期間を有意義に使わなくてはいけません。一度配ったチラシも二度、三度繰り返し、周辺の方に今よりもっと知ってもらうために、考えを練っているところです」と立地や集客の難しさには他の出店者の皆さんも直面するところですが、その中で気づきや発見も実際に出店して「場」を持ってみることで得られるものがあると矢田さんは語ります。

インタビューの様子

「まずは、試しに体験していただきたいですね。一度、専門のトレーナーによるトレーニングを体験していただくと、自分の身体のことや運動の大切さを実感してもらえると思います」

「運動をしたいけどどうやって始めたらいいか分からない」「普段運動をしていなくて、身体に不安がある」ジムに行ったことがないという人もたくさんいると思います。でも大丈夫!「運動処 吉沼」に足を運べば、気さくで身体のことを熟知する矢田さんが丁寧にサポートしてくれます。
「すべての人に運動を」コンセプトに、アスリートに限らず、老若男女問わず、人それぞれに合ったトレーニングを提供されていますので、ぜひ初めての方こそ、矢田さんが営む「運動処 吉沼」で汗をかいてみませんか?

インタビューの様子

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