生涯現役を目指して リラクゼーションで体も心も整える

更新日:2024年04月08日

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Case12. 大橋 悦子(おおはし えつこ)さん|リラクお~はし

施術の様子

現在、つくば市周辺市街地チャレンジショップ「吉沼まちかどテラス」では、体も心もリフレッシュできる「リラクお~はし」が店舗を構えています。店主の大橋悦子さんは、自身の体の不調と向き合う中でリラクゼーションと出会い、同じように不調に悩む方を癒やすことができたらと挑戦を決意。地域の人々に喜んでもらえるようなリラクゼーションを目指し、日々技術向上を目指しています。今回は、なぜ大橋さんは「吉沼まちかどテラス」で開業を目指したのか、お話を伺ってきました。

代表の大橋悦子さん

代表の大橋悦子さん

岐阜県出身。23年前につくばに転居し、農業法人への勤務、子育てを経てリラクゼーションの道へ。整体学院もみのきに入学後、整体院での勤務で経験を積んだ。第4期つくば市周辺市街地チャレンジショップへの出展者募集を知り、応募を決意。近所の方を中心に徐々に利用者が増え、「近くで通うことができて嬉しい」「ここに来て楽になった」という声も聞かれるようになった。

整体との出会い、そしてチャレンジ

大橋さんは出産後に体調を崩し、子供の頃からあったアトピー性皮膚炎が悪化。症状が全身に広がってしまったそうです。「なんとかしたいとネットで調べていたときに整体に出会いました。遠方の整体院まで時間をかけて通いました。その整体院の先生もアトピー経験者で、整体施術の効果はもちろんですが、気持ちを理解してもらえたということにとても癒やされました。私もそんな整体師になれたらと挑戦を決意しました」

そして土浦にある整体学院もみのきに入学、技術を学びました。

「基礎科からプロ科まで1年で終わる方が多いですが、私は家族の都合や自分の体調の都合で休みながらだったので3年かかってしまいました。でも休んでいる間にも練習や勉強を続けていたので、仕事を始めてすぐにお客様に喜んでもらえ、時間をかけて準備をしてよかったと思っています」

施術の様子

整体師を目指したのは独立開業しやすく、生涯続けられるというのも大きな理由でした。「会社員として育児と仕事を両立できなかった経験から、自分のペースででき、ずっと続けられる仕事というのが魅力でした」と言います。家事育児と仕事のバランスをとりたい、生活の中に仕事があるというのが理想だと思っている大橋さんにとっては自宅で開業がベストなのですが、それは間取りの都合で難しい。だったら出張専門整体院としてやればいいじゃないかと考えたのですが、お客様の立場で考えると、どんな人かわからない整体師を自宅に呼ぶのはかなり抵抗があるだろうと。はじめから出張整体で実績を作っていくのにはかなり時間がかかり、難しいだろうとも思ったそうです。

吉沼まちかどテラスとの出会い

吉沼地区に住む大橋さん。「どうしたら信頼という実績を作ることができるかと考えていたところに、この「吉沼まちかどテラス」がありました。まずはここで私のことを知ってもらえれば出張整体への移行もスムーズにいくのではないかと思いました。初期費用もかからず、利用料も低く、さらに自宅に近いチャレンジショップ。私には願ってもない条件でした」

こうして大橋さんは第4期チャレンジショップへの応募を決意しました。

施術の様子

お店を知ってもらうために

開店してから、まずは近所の方に知ってもらおうと手書きのチラシを一軒一軒歩いて配りました。

「私ぐらいの年代以上だとSNSを利用しない方も多いと思ったので、まずはチラシだと思ったんです。今まで約600軒に3~4回配りました。この地域は家が一軒一軒離れているし、配るのは大変で時間がかかります。ですが、市の広報紙を見て気になっていたという方が、チラシをきっかけに来てくださる場合が多く、チラシ効果は一般に言われるよりも高いと思います」

今後も、制作予定のホームページは整えたいとは思っているそうですが、チラシの配布は続けていこうと思っているとのこと。

チラシ

また、大橋さん自身が整体で体調が良くなったという経験から、同じ悩みを持った人にもぜひ利用してほしいと言います。「私自身の経験から、整体は確実に免疫力を上げるという実感があります。腰痛や肩こりだけでなく、色々な不調を抱える方に施術を受けていただけるといいなと思っています。アトピーさんも是非」

今はまだ経験不足だと感じる場面もあると言いますが、お客様が少しでも癒やされ、幸せになっていただけるように日々勉強を続け、技術の向上を目指しています。

施術の様子

吉沼地区で続けていくための課題

周辺市街地チャレンジショップは2月までの予定でしたが、6月末までの延長が決まりました。そして、その後は出張整体を考えていましたが、やはり店舗を構える方がより多くの方に利用していただきやすいとの実感もあり、できればこの周辺でお店を続けたいと思っているそうです。「空き店舗はたくさんありますが、貸していただけるところが見つからない。また、家賃などの負担も問題。自宅での開業は、場所的にも家の間取り的にも難しい。どうやったら今ぐらいのペースで店舗での営業を続けていけるのか、何かいいアイデアがないかといつも考えています」

インタビューの様子

人と物とをつなぐ もう一つの取り組み

一方で、リラクゼーション以外に以前からやってみたいことがありました。店舗の片隅には、色々な方が持ってきてくれた洋服や小物が並んでいます。それらを欲しい人に譲る0円ショップです。「今、世の中にはたくさんの物があふれていて、まだまだ使えるのにどんどん捨てられていく。もったいないなぁって。どうにかならないかなぁってずっと思っていたんです。そんなときに『0円マーケット』というのを知りました。ああこれだって思いました。素敵な活動だなって。どんどんこの活動が広がったらいいのに。私もいつかやってみたいと思っていました。それで、この『吉沼まちかどテラス』はスペースもあるし、チャンスかなと思って。もったいなくて捨てられないけど、売るのも手間がかかる。誰か使ってくれると嬉しいんだけど。そういう物がいっぱい家にあるじゃないですか。そういう物を持ってきてもらって、使いたい人に持って帰ってもらえたら。もらってくれる人がいると、ほんとに嬉しいんです。ああまた使ってくれる人が見つかった、捨てなくて済んだって。みんなが気軽に、あそこで何か使える物ないか見ていこうかって立ち寄れる場所、みんなが集まる場所がつくれたらいいなって思っています」

店内の様子

これからチャレンジする人へ

子育ても落ち着きはじめ、次のステップへとチャレンジしようと思ったときに「吉沼まちかどテラス」と出会った大橋さん。「費用をあまりかけないで開業できるチャレンジショップだったので思い切って一歩踏み出すことができました。経営とか集客方法とか何も考えずに始めてしまいましたが、マイペースで試行錯誤できるのもこの制度の魅力です。インスタやってみて、ブログやってみて、チラシ配ってみて、何をしたらどのくらいの人が反応してくれるのかなど、いい経験になっています」

次にチャレンジをする人たちに大橋さんはエールを送ります。

「やりたいということを思い続けていく。色々な人にこんなことがやりたいと話していく。公的な支援も色々あるので、なんとかならないか市役所とかにも相談して情報を集めてみてください。きっと一歩を踏み出せるチャンスがやってくると思います」

インタビューの様子

これからも吉沼地区で挑戦を続ける大橋さん。地域にも、お客さまの悩みにも寄り添い、ここに来てよかったと喜んでもらえるようなリラクゼーションを目指します。

みなさんも一度「リラクお~はし」で体も心もほぐしてみませんか?

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 広報戦略課
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
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