自分のペースで、好きなことを仕事にする場。

更新日:2024年01月26日

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Case7. 川渕 明日香 (かわぶち あすか)さん|いなりとお赤飯 ろはん

Case7.川渕明日香さんの紹介イメージ画像

つくば市西部の吉沼地域は、旧家住宅や寺社仏閣が見られる周辺市街地のひとつ。落ち着いた雰囲気の街の一角に、「いなりとお赤飯 ろはん」はあります。
店主の川渕明日香さんは、実家が寿司屋を営んでいた背景から根っからの料理好き。そんな川渕さんが作る、さっぱりした口当たりの酢飯と、甘いお揚げの組み合わせにこだわったいなり寿司は、絶品です。
今回は、つくば市のチャレンジショップ「吉沼まちかどテラス」を利用した店舗開業についてお話を伺いました。

店主の川渕明日香さん

店主の川渕明日香さん

茨城県八千代町出身。約10年前に出産と育児を経験し、周囲の人たちと助け合う暮らしに憧れて、つくば市に転居。コロナ禍を機に、いなり寿司の研究をはじめる。「いなりとお赤飯 ろはん」は厳選された3商品のみでスタート。筑波山をイメージした山型のいなり寿司をメインに、赤飯いなりも大人気。お赤飯も好評で、お昼時には近所から続々とお客さんが訪れ、地域に親しまれている。

いなりとお赤飯 ろはん https://inaritoosekihan.jp/

心地よく暮らしながら、好きなことにチャレンジしたい

「何かやりたいという気持ちはありつつも、何もできないもどかしさが続いていました」
と、開店以前の気持ちを語る川渕さん。

「いなりとお赤飯 ろはん」の店主になる前は、家事と育児に追われながら、フルタイム勤務をこなすせわしない毎日だったと言います。そして疲労がたまり、心身の調子を崩してしまった時期もあったそう。

「体調が悪かった時には、人と接することも億劫になってしまったこともありました。そういう時だったからこそ、本当に自分の好きなことや、得意なことを生かしてみたいという思いが強くなっていきました」

甘くてはんなり赤飯いなり

甘くてはんなり赤飯いなり

「いなりとお赤飯 ろはん」がスタートするきっかけとなったのは、つくば市が出店を希望する新規事業者の独立開業を支援するために作った「吉沼まちかどテラス」。店舗経営の経験を積みたい人に向けたチャレンジショップで、つくば市吉沼地区の空き店舗をリノベーションした施設です。

川渕さんは、「吉沼まちかどテラス」で開業したことで、地域に暮らす人々との交流がさらに増えたと楽しそうに語ります。

「この地域はもともと、子供連れでいると話しかけてくれるような、ご近所付き合いの温かい地域。店を始めてからは、近所の皆さんとのコミュニケーションがさらに増えましたね。お客さんに『美味しかった』と喜んでもらえた時には、とてもやりがいを感じます。『吉沼まちかどテラス』でのお客さんとのやりとりを通して、仕事がとても楽しいものだと再認識できています」

地域での人付き合いを楽しみたい人は、非常に充実した時間を過ごせるはず。自身の経験を振り返りながら、川渕さんは語ります。

お客様とコミュニケーションを取っている様子

川渕さんは、試作品を作った際には常連さんから意見を聞いたり、商品についてのこだわりを話したりと、お客様とコミュニケーションを重ねてきたそうです。

「ここでは、商品に対するお客さんの反応が直にわかり、お客さん一人ひとりに話を伺える余裕もあります。お客さんとのコミュニケーションは、商品作りにも生かされていますね」

地域での初挑戦を応援してくれる「吉沼まちかどテラス」

吉沼まちかどテラスがある場所は、つくばエクスプレス沿線の中心市街地から約10キロ、車で30分ほど離れた周辺市街地。商業施設が集中する中心市街地に比べて周辺市街地は静かで人通りが少なく、店舗経営にあまり向かないと言われています。

しかし、「周辺市街地はお客様が程よく訪れてくれる点で、実は初出店する人にとって、挑戦しやすい地域だと思います」と川渕さんは語ります。

特にじっくりと経営にチャレンジしてみたい人やプライベートの時間を両立したい人におすすめだそう。

吉沼まちかどテラス外観

「いなりとお赤飯 ろはん」に並ぶ商品には、川渕さん自身が納得できるまで試行錯誤が重ねられます。加えて、製造から包装まで一人で行っているため、どうしても商品が店頭に並ぶまでに時間がかかってしまうそう。

それでも時間をかけてこだわりの商品を実現できたのは、利用料が比較的安価で、朝から晩までお客様が押し寄せてくるわけでもなく、自分の力で続けやすい「吉沼まちかどテラス」だったからこそだと言います。

「ビジネスのセオリーにとらわれすぎずに、『とりあえずやってみよう』という気持ちで始められるのが、吉沼まちかどテラスの良いところ」と語りました。

近くの農家さんから食材のお裾分けを頂いている様子

また近くの農家さんから食材のお裾分けを頂いたり、人づてに地元のクリエイターとの繋がりができたり、といった展開もあるそうです。

地域に根ざした空間で出店するからこそ、川渕さんは「吉沼まちかどテラス」での出店を通じて、店舗としての売上以上に貴重な経験を積むことができたと振り返ります。

好きなことを好きな方法で続けていく

「吉沼まちかどテラス」は、期間限定のチャレンジ店舗。今後に向けて、川渕さんは商工会や市役所に相談しながら、自宅キッチンを改装する準備を進め、出張販売をベースに事業を続けていこうと考えているそうです。

お山のかたちのおいなりさん

お山のかたちのおいなりさん

「地元のお客さんの中には、SNSを使用していないご年配の方も多くいらっしゃいます。ネット上での告知が難しいお客さんも含めて、地域のみなさんが集う憩いの場所にしていきたいです。開店を機に築いた地域の皆さんとの素敵な関係性を大切に、『吉沼まちかどテラス』での出店期間中はもちろん、自分が場所を変えて出店する際にも皆さんにお越しいただきたいですね」

お赤飯用化粧箱

「吉沼まちかどテラス」での出店期間を振り返って、「初出店がこの場所で良かった」と笑顔で語ります。

特に、お客さんから商品の感想を直接聞けたことは、これからも店舗を運営していくためにも、とても貴重で大切な経験になっているのだそうです。

インタビューを受けている様子

「自分の店舗を持つのはハードルが高いと感じる人も多いと思います。実際に私もそうでした。開店に不安を感じている人こそ、まずは『吉沼まちかどテラス』ではじめの一歩を踏み出してみる。そして自分の好きなことを、好きなやり方で表現してみてください。きっと自分のお店の存在を喜んでくれる人や、自分の商品を求めてくれる人に出会えるはずです。

お客さんたちとのリアルな関わりは、店舗運営の自信につながりますし、今後のアイデアにもなる素敵な経験だということを、ぜひ知っていただきたいですね」

お気に入り作家さんの作品を手に持っている様子

お気に入り作家さんの作品販売も始められました。
好きなことを自分のペースで挑戦できる場です。

吉沼まちかどテラスの詳細は、以下の市ホームページからご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 広報戦略課
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表) ファクス:029-868-7628

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