空き倉庫をリノベーション 人々をつなぐ空間に

「中心市街から離れた立地も不利には感じなかった」と口をそろえて語る平野さんと中川さん。SNSとクチコミでリピーターを作ってきました。

 フード＆ドリンクを提供する平野さんと、ヘアカットを手がける中川さん。医療品倉庫をリノベーションした「倉庫029」では、二人がそれぞれ腕をふるいます。市外局番から取った「029」には「つくばエリアから面白いことを発信していきたい」という想いを込めました。
 「カフェでごはんを食べるついでに美容室の予約をする人がいたり、子どものカットをお茶しながら待つ親がいたり、クロスした利用を楽しむ方も増えてきました」（中川さん）
 バーベキュー、花火大会鑑賞といった共同イベントなど、両店のユーザーが自然な交流を楽しむ場づくりにも積極的です。
 「食事難や孤食に直面する家庭に向け、子ども食堂の企画を構想しています。そこで子どもにヘアカットまで提供できたら、僕たちらしい試みができそうです」（平野さん）
 新たなつながりの起点になったのは、二人の“クラフトマンシップ”。今後は地域貢献の場としての期待も大きいです。