野菜畑とつながるキッチンでつくば産の食材と向き合う

つくば市の地産地消レストラン「Farm to Table つくば」の認証も受け、地元食材の活用に力を入れます。

 牛久沼などの豊かな自然が近く、農地も多い住宅街の一角にたたずむカフェレストラン。150坪の広大な自家菜園で野菜づくりに取り組み、まかなえない野菜も市内の農家から朝採りで仕入れています。シェフの下野さんが選ぶのは新鮮な食材のみです。
 「野菜を収穫するタイミングや、どんな野菜を育ててもらうかを農家と相談しながら仕入れています。朝採り野菜は甘みも旨味も断然違います。旬の美味しさをお客様に伝えることができるんです」
 畑と厨房の距離が近いだけではありません。料理人にとって、行動半径が広く舌が肥えたつくば市民への提供が大きな刺激になるといいます。
 「つくばは有力なレストランがひしめくグルメ激戦区ですが、ここなら旬の食材とじっくり向き合いながら、自分の料理を突き詰められます」
 ホールを担当する奥様と二人三脚で店舗を切り盛りし、つくばの農業とも強固に連携。下野さんは理想のシェフライフを満喫しています。