もっと知りたい! つくば市かわら版第44号 つくば市イメージキャラクター フックン船長 2025年4月1日 皆さんのギモンに市長が答えます つくば市長 五十嵐立青 今回のテーマ 校内フリースクールについて知りたい! 問 △学び推進課△教育相談センター 電話029(866)2211 「フリースクールって言葉を 最近よく聞くけれど、何フク?」 「フリースクールというのは、 学校に行きづらい・教室にいづらい 子どもたちが、自分のペースで 過ごすことができる居場所だよ」 「つくば市では、全ての小中学校・ 義務教育学校の校内にフリースクールを 開設していて、 子どもたちが安心して 過ごせるように、さまざまな 工夫をしているよ」 「全部の学校に あるフク!?」 「どんなところなのか、 詳しく知りたいフク!」 「それじゃ、今日は 校内フリースクールについて お話するよ!」 ギモン 01 校内フリースクールについて教えて! 学校に行きづらい子どもって増えているの? はい。2023年度の文部科学省の調査では、全国の小中学校で過去 最多の346,482人の不登校児童生徒がいるとされ、約26人に1人 は不登校になっています。つくば市では、2023年度の不登校児童生 徒は減少しましたが、まだまだ支援が必要です。 不登校とは、病気や経済的な理由による欠席を除き、年間30日以上 の欠席が続いている状態とされています。元気に学校に通っていた 子どもでも、ある時不意に外出に不安を覚えて登校しづらくなるなど、 誰にでも起こり得ることなんです。その原因は一つではなく、背景や 要因が複雑に絡み合っています。具体的な理由が分かる場合もあり ますが、そうでない場合も数多くあります。そのため、どのような背景 があっても、学校に行きづらい子どもや教室にいづらいと感じる子ども を安心できるようにサポートすることが大切です。 どうして校内フリースクールを設置したの? 不登校児童生徒とその保護者を対象にアンケートを実施した結果、 児童生徒からは「好きな勉強ができる学校(64.6%)」「ゆっくり休 める場所がある学校(64.0%)」なら行きたいといった意見がありま した。また、保護者からは「勉強を教えてくれる場所(64.9%)」「自 由に過ごせる場所(65.8%)」で過ごしてほしいという意見が寄せ られました。このアンケート結果などを踏まえて、2022年から校内フ リースクールの設置をはじめ、2024年度に県内で初めて市立学校 全校に設置しました。 「次のページで、 校内フリースクールが どんなところなのか 具体的に説明するね!」 ギモン 02 校内フリースクールってどんな場所なの? 「いろいろな機能が あるフクね!」 「学校ごとにさまざまな 工夫をしているよ!」 問 △学び推進課△教育相談センター 電話029(866)2211 どのような目的で設置しているの? 校内フリースクールは、学校や教室に行きづらい子どもたちが安心して 過ごせる居場所の選択肢を増やすことを目的としています。校内フリー スクールを自由に過ごせる場所、ゆっくり落ち着ける場所、好きな学習 ができる場所として利用してもらい、子どもたち一人一人の能力や個性 に合わせた成長を促していきます。在籍学級に戻ることだけではなく、 子どもが自己肯定感を高め、社会的に自立するための支援をしたいとい う思いで運営しています。 どのように利用するの? 校内フリースクールの利用を希望する場合は、まず先生に相談します。 どのような場所か知りたい場合は、利用前に見学することもできますよ。 校内フリースクールでは、学習の進め方や自由時間の過ごし方などを 子どもたちが支援員などと相談しながら決めています。 支援員などと相談しながら 一日の過ごし方を決めます 在籍学級で受けたい授業があれば、 オンラインや教室で参加できます 給食を食べられます どんな人たちが関わっているの? 校内フリースクール専任の職員である「支援員」「補助員」と、教員から選ばれる「担 当教員」が連携し、互いに情報共有をすることで、子どもたちに最適なサポートが できるようにしているんですよ。 支援員  教員免許を持つ職員です。子どもたちの学習支援や困り事・悩み事の相談支援  を職員・教員の中心となって行っています。 補助員  子どもたちの相談に乗る・室内環境を整えるなど、校内フリースクールの運営  をサポートしています。 担当教員 支援員・補助員と一緒に子どもたちの支援や、担任の先生などとの情報連携を  行い、校内フリースクールの円滑な運営を支えています。 校内フリースクール研修会 子どもたち一人一人に合った支援ができるよう見識を深めるため、支援員、補助員、担当 教員に向けた校内フリースクールについて学ぶ研修を年6回程度行っています。 1月28日のオンライン研修では、子どもの支 援のポイントについてのスクールカウンセラー による講義と、代表校2校による校内フリー スクール運営の工夫についての発表を行いま した。△ 先生たちにインタビュー 校内フリースクールに関わっている 教職員に、校内フリースクールの良 いところなどを聞いてみたフク! 支援員・補助員の声 学校に行きづらいと感じている子どもが減った 実感があります。一人で登校するのが難しい子 どもや、教室に今はいたくない子どもの一時的な 居場所としても活用しています。 一方で、在籍学級の先生やスクールカウンセラー との連携の取り方、保護者との面談設定を、もっ と工夫していきたいと思っています。 担当教員の声 不登校気味だった生徒が校内フリースクールで の生活を通じて、他の生徒や先生とコミュニケー ションを取れるようになり、その生徒の自信につ ながりました。家や在籍学級以外に居場所があ ることで救われる生徒がいると実感しています。 実際に中を見てみたい! それぞれの学校で、空間づくりにはさまざまな工夫をしています!その一例を紹介しますね。 「学習スペース」 好きな勉強ができるよう、学習スペースを用意し ています。興味のある分野の勉強をしたり、本を 読んだりすることができます。 「プライベート空間」 一人になりたいときに過ごせる空間を用意して います。パーテーションなどで壁を作ることで、 周りの視線を気にせず落ち着いて過ごすことが できます。 「交流スペース」 校内フリースクールに通う仲間たちと自由に交 流できる空間です。子どもたちでレイアウトを 決めている学校もあります。 「専用の入口」 昇降口とは別に、校内フリースクールに直接入れ る専用の入口を用意している学校もあります。 問 △学び推進課△教育相談センター 電話029(866)2211 ギモン 03 どんな居場所を目指しているの? つくば市教育大綱では、「一人一人が幸せな人生を送 ること」を最上位の目標としています。また、学校は 「みんなが幸せを実感できる学校づくり」をキーワー ドに、みんなで支え合い、一人一人が自己実現できる 魅力的な場所を目指しています。そのためには、子ど もたちの個性・思いやペースの違いを捉えて柔軟に対 応し、登校したくなるような学校づくりが必要です。 校内フリースクールは、学校に行きづらい、教室にい づらいと感じる児童生徒が安心できる居場所になれ ばという思いで作りました。学校が、全ての子どもた ちの気持ちに寄り添い、心身の安定を図りながら、自 己肯定感を高められる場所になるよう、これからもさ まざまな取り組みを進めていきます。 校内フリースクールの取り組みは 始まったばかりです 児童生徒、教職員、保護者など、皆さんの声や ニーズを聞きながら、より子どもたちの個性や 気持ちに寄り添えるような場所にしていきます。 他の不登校児童生徒支援の取り組み 校内フリースクールを利用できない子どもた ちの学びや居場所を支援する他の取り組みに も力を入れています。 民間不登校児童生徒支援事業 利用者支援交付金 学校に行きづらい子どもたちの学びを支援す るため、民間のフリースクールの利用料に対 して、1人当たり月額2万円を上限に交付して います。 教育支援センター 教育相談センター〔沼田40-2〕内の「つくしの 広場」や、大穂交流センター〔筑穂1-10-4〕内の 「ひだまり広場」では、学校に行きづらい子ど もたちの居場所を 提供しています。 教育相談センター△ 1 「つくば市では、 一人一人の学びを大切にして、 子どもたちが主体的に学ぶことを 支援していきたいと思っているんです」 「その支援の1つが 校内フリースクールってこと フクね!」 2 「今までは知らなかったけれど、 こんな支援や工夫が されていたフクね 校内フリースクール、 勉強になったフク!」 「学校では支援員や補助員、先生たちが サポートしてくれるので、 困ったことがあったら、気軽に 校内フリースクールを使ってみてください」 アンケートへのご協力をお願いします。 今後の発行の参考とさせていただきますので、 「もっと知りたい!つくば市かわら版 第44号」を お読みになったご感想などをお寄せください。 (各号ごとのアンケートとなります) ※個別の質問にお答えすることはできません。 ▲https://r.qrqrq.com/LA2ORYp0 パソコン スマホ でつくば市かわら版をいつでもどこでも! 市ホームページ マチイロ 市公式YouTube 発行:つくば市 〒305-8555 茨城県つくば市研究学園一丁目1番地1 編集:市長公室広報戦略課 TEL. 029(883)1111(代)