水道水のトラブル解決法

更新日:2023年03月01日

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1.赤い水が出る。

原因

配・給水管内の鉄錆が起因し、赤水の継続時間や発生地域により推定できる。

対策

一軒だけの場合は、開栓時の水をしばらく捨水するか、布設替え、あるいは老朽化した配管を取り替える。

2.黒い異物が出る。

原因

止水栓、給水栓のゴムパッキンやビル給水等の加圧タンクに使用されているゴム製ダイアフラム、給水管と給水装置を接続するゴムパイプの劣化、管接合部のポリエチレン管の切りくず、配水管からのマンガンスケールの剥離等。

対策

開栓直後の一時的な場合は、しばらく捨水し劣化したゴムパッキン等の交換を行う。
マンガンスケールによる場合は配水管の洗浄および更生が必要になる。

3.アルミニウム製容器の内面が黒変化する。

原因

アルミニウム製品の表面にアルマイト加工した腐食防止用のアルマイト皮膜が、空炊や金属たわし等で破損または劣化し、素地が露出したため、水道水の微量の鉄、銅と反応し黒変化した。

対策

スポンジ等柔らかい物を使用する。但しアルミニウム製品は、丁寧に扱ったとしても「アルミニウムの黒変化現象」は避けられない。

4.白い水が出る。(数秒後に透明になる)

原因

水道水をコップに入れた時、下の方から徐々に透明になる場合は空気によるもの。
給湯設備の場合は、水道水が急激に加熱され、溶存している空気が放出され白濁することがある。

対策

空気による白濁は、放置により透明になる水質異常によるものではなく安全性の上で問題はない。

5.アルミニウム製容器の内面に白い斑点が発生する。

原因

アルミ製容器内面のアルマイト処理した皮膜の劣化。アルミ素地が露出したため空気や水道水の酸素と結合し白い水酸化アルミニウムが形成されたことによるもの。

対策

空炊や金属たわし等で洗ったりせず、スポンジ等の柔らかい物を使用する。
水酸化アルミニウムは水に溶解せず安全性に問題はない。

6.やかん、加湿器の吹出し口周辺、蛇口等に白い固形物が付着する。

原因

水道水中のカルシウム、マグネシウムなどの硬度成分等が煮沸することにより析出し、やかん等に白いスケールを形成する。

対策

硬度の高い水質ほど析出量が多いが、水のミネラル分であり安全性に問題はない。

7.浴槽の水が青く見える。

原因

海や湖が青く見えるのと同じで、太陽光線の可視光線によるもの。
(注釈)特にアイボリーやホワイト系の浴槽でこの現象が顕著にみられる。

対策

可視光線の場合は水の着色ではないので、水質的な問題はない。

8.ふきんが紫色になる。

原因

空気中に浮遊する細菌やカビ類が、汚れや湿気を帯びたふきんに繁殖して紫色のシミとなる。
特に梅雨時等高湿多湿の環境で発生する。

対策

ふきんを充分に洗浄し、細菌が繁殖しないように乾燥させておくこと。定期的にふきんを煮沸洗浄することも効果がある。

9.浴槽、タイル、トイレ洗面所の衛生陶器がピンクになる。

原因

空気中の浮遊細菌の中で霊菌と呼ばれる細菌が生育するとピンク色の色素を形成することがあり、その菌が汚れや湿気の多い浴槽等で繁殖する場合に起こる。

対策

湿気の多い浴槽等の水周りの清掃、換気をを充分に行う。
漂白剤の使用も効果はあるが、浄化槽を設置している場合は使用上の注意が必要である。

10.カルキ臭(塩素臭)がする。

原因

水道水は衛生上、塩素消毒が義務付けられているため、残留する塩素によって塩素臭を感じる。配水地域や個人差によって感じ方に多少の差はあるが、衛生的に給水されていることを意味している。

対策

塩素臭は水道水が病原菌等の汚染から守られた安全な水である証拠で、この臭気が気になる場合は、煮沸後、冷ますことで解消される。

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上下水道局 水道監視センター
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