住宅用火災警報器を設置しましょう

更新日:2023年03月01日

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命を守る住宅用火災警報器、早期設置と適切な維持管理

 住宅用火災警報器は、新築住宅が平成18年6月1日から。既存住宅は平成20年6月1日から設置が義務付けられています。いざという時にしっかり機能するように、維持管理をすることが重要です。また、住宅用火災警報器は本体内部の電子部品が劣化により、火災を感知しないことが考えられるため、10年を目安に交換をすることを推奨しています。

住宅用火災警報器は、なぜ義務化されるの

住宅用火災警報器発生状況のグラフ

 建物火災による死者の7割以上が住宅で発生していて、住宅火災による死者数は全国で年間約1,000人発生しています。住宅火災による死者の原因の約5割が「逃げ遅れ」です。大切な家族の命を住宅火災から守るためにも設置が必要です。

住宅用火災警報器の種類(煙式・熱式)について

住宅用火災警報器の煙式と熱式のイメージ画像
  • 煙式(光電式)は、煙が住宅用火災警報器に入ると音や音声で火災の発生を知らせます。
    (注意)条例で寝室や階段室に設置が義務付けられているのは、『煙』を感知する住宅用火災警報器です。
  • 熱式(定温式)は、住宅用火災警報器の周辺温度が一定の温度に達すると音や音声で火災の発生を知らせます。
    (注意)台所などで、大量の煙や湯気が対流する場所等に適しています。

住宅用火災警報器は単独型と連動型があります

連動型住宅用火災警報器のイメージ図
  • 単独型 : 火災を感知した住宅用火災警報器だけが警報を発します。
  • 連動型:火災を感知した住宅用火災警報器だけでなく、連動設定を行っているすべての住宅用火災警報器が火災信号を受け警報を発します。なお、連動型には、配線によるものと無線式のものがあります。

住宅用火災警報器の設置場所は

住宅用火災警報器の取付位置の解説図

 住宅用火災警報器は、基本的に寝室と寝室がある階の階段上部(1階の階段は除く。)に設置することが必要です。
(注意)自動火災報知設備やスプリンクラー設備が設置されている部屋等は、設置の必要がありません。

点検は必要なの?

住宅用火災警報器の維持管理についての説明画像

 住宅用火災警報器が適切に機能するためには維持管理が重要です。「いざ」というときに住宅用火災警報器がきちんと働くよう、日頃から作動確認とお手入れをしておきましょう。住宅用火災警報器はホコリが入ると誤作動を起こす場合があります。定期的に住宅用火災警報器が鳴るかどうかテストしてみましょう。点検方法は、本体の引きひもを引くものや、ボタンを押して点検できるもの等、機種によって異なりますから、購入時に点検方法を確認しておきましょう。住宅用火災警報器の設置から10年以上経過している場合は、電池切れや本体内部の電子部品の劣化により火災を感知しなくなることが考えられるため、本体の交換を推奨しています。

住宅用火災警報器の処分について(本体と電池は別々に処分して下さい。)

住宅用火災警報の電池を交換する様子の写真
  • 本体のふたを開けます。(各メーカーの取扱説明書をご確認願います。)
  • 本体から電池コネクターを外します。
  • 本体と電池を分別します。
  • 本体は燃えないゴミへ、電池は、燃えないごみとして取扱うことができないことから、指定する回収場所へ別途持ち込む必要があります。(注意)必ず電池は抜き取り処分してください。

どこで買えるの?

住宅用火災警報器の鑑定合格商標のデザイン変更比較図

 お近くのホームセンター、電気店などで購入できます。ガス事業者からも購入が可能です。なお、価格はメーカーや種類、機能等により異なります。以下のマークがついた住宅用火災警報器は、国が定めた法令規格に適合しています。平成26年4月1日から、住宅用火災警報器には合格の表示が記されることになりました。鑑定制度が国家検定の検定制度に変わり表示される証票も変更となりました。

住宅用火災警報器の奏功事例

  • 留守宅から煙が…居住者がガスコンロで鍋に火をかけたまま外出したため、鍋の空焚きにより中身が表面燃焼。同宅の階段室の天井付近に設置されていた住宅用火災警報器が煙を感知し作動。隣家の居住者が自室内で警報音に気づき、煙を確認した上、119番通報したことで、火災に至りませんでした。
  • 寝ているうちに…2階建住宅の居住者が1階で寝ていた時、2階から住宅用火災警報器の警報音が鳴りました。その警報音に気づいた隣家の住人が煙を確認し119番へ通報。居住者も自力で避難しました。2階部は焼けましたが住宅用火災警報器の鳴動により、通報が実施され、大切な命は助かりました。
  • 連動型住宅用火災警報器の鳴動により、早い発見につながった事例…娘が2階寝室で電気ストーブのスイッチを入れたまま就寝したため、掛け布団が電気ストーブに接触して火災になった。寝室に設置してある住宅用火災警報器の鳴動音で目が覚めると、同時に1階リビングにいた家族も連動型の住宅用火災警報器が鳴動したため駆けつけ、浴室に掛布団を運びシャワーで消火後、119番通報した。

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