つくばの景観100 つくば再発見

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「つくばの景観100」は、つくば市都市計画マスタープランの策定(平成17年3月)に協力した市民ワークショップ景観班のメンバーと都市整備課職員が協働でつくりあげたものです。都市計画マスタープラン策定の際の「まちづくりシンポジウム」来場者のご意見も参考にしています。

つくば市内でよい景観と感じた300カ所以上から写真を厳選し、100の景観としてまとめたものです。

はじめに

みなさんは、つくば市の景観というと何を思い浮かべるでしょうか?筑波山の見える風景?それとも筑波研究学園都市の街並みでしょうか?もちろんこれらは間違いなくつくば市を代表する景観のひとつです。
しかし、つくば市にはほかにもいろいろなすばらしい景観があるのをご存知でしょうか?
例えばみなさんは、

  • 何げない道すがらに、はっと目のさめるような風景に出会ったことはありませんか?
  • 普段から親しみをもっている心安らげる散歩道はありませんか?
  • 大切な人と一緒に眺めていたい素敵な場所はありませんか?
  • 「ああ帰ってきたなぁ」と感じられるほっとする景色はありませんか?

そんなお気に入りの場所や風景が、誰にでもきっとあるのではないかと思います。
私たちは、そのような多くの人が美しいと感じる、好ましく感じる風景を、自らの経験と市民アンケート(平成16年4月開催の「まちづくりシンポジウム」のときの来場者に調査)をもとに集め、その中からつくばにふさわしい優れた景観と思う写真を100枚選び、「つくばの景観100」としました。この中には、みなさんがいつも心にとめている好きな風景や、こんな所があったのかというような思いがけない場所が、きっと見つかることと思います。

つくば市の景観的特徴

つくば市は、関東の名峰筑波山を有し、また、市域の大部分は関東平野の一角を形成する、緩やかな高低差を持った広々した台地が広がっています。そこには、この地域が持つ歴史気候風土の中で長い年月をかけて形づくられてきた集落や里山の景観が、現在でも比較的多くみられます。
一方で、つくば市は、国家プロジェクトで計画された筑波研究学園都市という新しいまちでもあり、広幅員の大通りや歩行者専用道路が縦横に配置され、広大な面積をもつ大学や研究施設とあわせて、非常にダイナミックな都市景観を有しています。
また、最近ではつくばエクスプレスの開業により、茨城県南の拠点都市として、多様な商業・業務施設の集積が進み、都心地区には高層住宅が建ち並ぶなど、現在もまちが成長しつつある様子を見ることができます。
このようにつくば市は、随所に美しい里山風景が広がっており、また、一方で近代都市的な面もあり、景観的にもその両面性をあわせもっているのが特徴です。

「つくばの景観100」を作成したねらい

つくば市ならではの特徴ある優れた景観を大切にし、生かしていくことは、魅力的なまちづくりにとって欠かせない要素となります。そのためには、まず私たち市民が、つくばの優れた景観を知り、大切にしようとする気持ちを共有することが重要です。
つくば市域は面積が広く、自分が住む地域以外のエリアの様子を知る機会はあまり多くありません。
そこで、市民の皆さんをはじめ多くの人々に、つくばの良さを知っていただき、このまちを再認識していただきたいと思い、紹介することにしました。
今後も、つくばエクスプレス開業やその沿線開発などによって、つくば市が大きく変貌していくことが予想されます。今、つくば市の大切な財産である優れた景観を再発見し、これらを保全していく取り組みの重要性を感じています。

「つくばの景観100」選定の基準

 「つくばの景観100」を選ぶ基準は、次の1.~3.のいずれかに該当する景観としました。

  1. つくば市が誇るべき、または、つくば市を代表すると思う優れた景観であること
  2. つくば市の財産として後世に残したい景観であること
  3. つくば市ならではの、または、つくば市らしいと感じる好ましい景観であること

このサイトの見方

「つくばの景観100」は、「景観写真集」「景観マップ」で、写真を見て楽しんでいただくのはもちろんですが、実際に訪ね歩きがしやすいよう「景観マップ」にポイントを落としました。
また、景観の種類ごとにカテゴリを9分類しました。

カテゴリ

  1. 集落
  2. 建物
  3. 街並み
  4. 田園
  5. 緑・公園
  6. 水辺
  7. 祭り

訪ね歩く際の注意事項

  • 景観の対象の多くは、私有地が含まれています。他人の敷地内や田畑などに無断で立ち入ることはご遠慮ください。
  • 路上などに車をむやみに駐車しないでください。
  • その他、他の人の迷惑になる行動は慎んでください。
  • 景観はいろいろな要因で日々移り変わっていきます。ここに紹介した景観もすでに変貌している場合があります。

優れた景観を守り育てるための方法

優れた景観を守り、改善していくにはどうすればいいでしょうか。
優れた景観は、一朝一夕に装飾したり取り繕ったりすることでできるものではありません。多くの人たちが景観の大切さを認識し、きちんとしたルールを作り、市民、事業者、行政など、いろいろな人が力を合わせて粘り強く行動していくことで、はじめて実現できるものです。
このように、豊かな景観を創造していく取り組みは、大勢の協働作業で取り組むテーマであり、努力すればそれだけ成果が表われることから、まちづくりにとって大変意義のあることと言えます。

おわりに

おそらく、ここに選ばれた場所以外にも、「もっといいところがあるのに」と感じる人はたくさんいらっしゃると思います。
一人一人が思う「つくばの景観100」があるはずであり、また、新たな景観を発見することで、この「つくばの景観100」も進化していくのではないかと思います。みなさんがお勧めの場所、自慢したい景観があれば、ぜひ教えてください。
2004年に、国は「景観法」という新しい法律を制定しました。つくば市もこの法律に基づき、2005年8月24日に景観行政団体になり、景観を守る取り組みを始めています。私たち一人一人ができるところから取り組んでいきましょう!

2006年4月
都市マス市民ワークショップ景観班
都市整備課

(注意) 「つくばの景観100」へのご意見ご感想は、街並み景観推進室までお願いします。

景観班の選定作業(春日公民館)と現地調査(小貝川周辺にて)

テーブルに置かれた資料をもとに話し合いが行われている写真
現地調査に参加した9名の集合写真

景観写真集

この記事に関するお問い合わせ先

つくば市役所
〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1
電話:029-883-1111(代表)